学校が知っている(学校調査隊)〜KZ〜

立花からのメッセージ ページ5

side上杉

はぁ
俺は、またため息をついた。
ため息をつくと幸せが逃げる。

なんて言うけどあれは迷信だ。

ため息で幸せが逃げたらもうとっくに
一生分の幸せは逃げて
不幸な事しか起きてねえよ。

俺はそう思いながら、昨日、ポストに投函されてた
手紙をさすった。

手紙の送り主は立花彩。

俺のはじめての女友達(多分

で好きな奴だ。

普段は俺に手紙なんてくれない。
それどころか連絡もしない。

そんな相手が手紙をくれる時は嫌な予感しか
しない。

だから、俺は今、手紙を今開けるか迷っている。

今開けないと後悔するような感じがするが

開ける気が起きない。

だが今開けないと後悔すると思われるから
手紙を持ち
開けた。


上杉和典様

上杉君。

急に手紙送っちゃってごめんね。

今回、上杉君に手紙を送ったのは
大事な話しがあるからなの。

あのね。私、引っ越す事になった。

他県に。


だから、みんなとは会えないんだ。

KZも抜ける。

ホントは前の集合の時にはもう
引っ越す事は知ってた。

でも、言えなかったんだ。

言ったらきっと若武が
お別れ会とかして盛大に送り出してくれそうでしょ。

私、それが嫌だったんだ。

だから、こんな形で
言う事になってごめんね。

またいつか会おうね。

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