任命 ページ7
【注意】
太宰さんと中原さんは同時に幹部になった設定です。
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あれから二年後、私は首領に呼ばれた。
「失礼します」
そう言って中に入ると、久し振りに見る中原さんと噂に聞く太宰さんが居た。
首領は私とその二人を見て、
「君たちを、ポートマフィア幹部に任命する」
と言った。
その時の私は12歳。
異例の出世だ。
掠れる声で、
「な、何故、私が……」
そう問いかけると、
「君は冷静でいて強い。そして信頼もできる。だからだよ」
そう答えが返って来た。
信用し過ぎではないだろうか。それに、
「冷……静……」
私は冷静なのだろうか。
いや、違う。
けれども首領はそう思って私を幹部に任命した。
と、いうことは、意地でもそのイメージを崩しちゃいけない。冷静に、ならなくちゃ。
期待に……答えなくちゃ。
だってこれでやっと、彼奴の支配下から逃れられる。
嬉しくて、視界が滲んだ。
「分かりました!頑張ります!」
……その夜、私は彼奴を殺した。
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作者名:消月 | 作成日時:2017年11月30日 19時