三ツ谷 ページ6
白橋SIDE
男は一切動かない、今少しでも動いたら引き金にかかっている私の指に力が入ることを理解しているんだろうね。
「出て行かないの？この状態で撃っちゃったらさ、後ろの窓ガラスに当たっちゃうんだ。修復にかかる費用は勿論お前に払ってもらうけど、でも面倒だから壊したくない」
私は指の力を抜かずに男をドアに押し付けた。
「さぁ、出て行って。そして二度とここに来ないで…、いい？」
？「チッ…。今度会ったら命の保証はしねぇからな」
「もう二度と会いたくないんだけど」
ドアを乱暴に開けて男は逃げていった。今度あったらね、仲間を連れてこられたら流石に勝ち目ないから竜胆さんたちに少し相談しておいた方が良いかも。でも迷惑だよね、一応忙しいだろうし。
「あぁ〜、痛い〜」
冷やさないと明日、三ツ谷さんに会った時すごい心配されるかもしれない。あの人…、なんかお母さんみたいだから。…あ、氷なかったかも。
一旦家の方に戻ろうとしたらドアがまた開いた。振り返ると、何故かそこには…、
「…三ツ谷さん！？」
三「暇だから来ちまった」
「そうですか…。先ほどドレスのオーダーメイドを頼んだお客様がいらっしゃったんです、色々お話も聞けたのでデザインは何となくまとまりました」
三「それより…」
三ツ谷さんは距離を詰めて、私の目の辺りを触った。
三「これ、誰にやられた？さっきの男か？」
「気にしないでください。たまにいるんですよ、乱暴なお客さん。女だからって舐めてるんですかね」
私は笑って誤魔化した。でも彼は全然面白そうにしない、というか私のこと信用してないよね？心配されるんじゃないかと思ってたけど、案の定でした。
三「まずは冷やすぞ。氷嚢とかあるか？」
「氷嚢はありません…、氷自体あまり買わないし作りもしないからあるかどうか…」
軽くため息を吐かれた…。だって体丈夫だし怪我なんてしたことないから氷の需要が限りなく低いんだ…。ないのは仕方のないことだよ、三ツ谷さん。
三「買ってくるから待ってろ」
「え、それはちょっと申し訳ないです…。冷やさなくても大丈夫ですから」
三「怪我人は大人しくすること、いいな？」
「…はい」
どうもこの人には昔から敵わない。三ツ谷さんは近くのコンビニに氷を買いに行ってしまった。はぁ…、やっぱり迷惑かけちゃったな。
彼は５分も経たずに戻ってきた。
三「今氷嚢作ってくるからな」
「すみません…」
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suffron*(プロフ) - ゆいとこさん» コメントありがとうございます！三ツ谷君が最推しなんで結構序盤絡ませていきたいと思ってるんです！これからも頑張りますね！ (2022年11月18日 15時) (
レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ(プロフ) - 続編移行おめでとうございます！(おめでとう…なのか？)いつも楽しく読ませていただいてます！！三ツ谷くん出てくるんですね！今後の展開がすごく楽しみです♪無理せず更新頑張ってください！！ (2022年11月18日 15時) (レス) @page1 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：suffron* | 作成日時：2022年11月17日 23時
