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鶴蝶SIDE
白橋の泣き顔を見て思ったことはただ一つ。
…コイツにも、弱いところはあったんだな…。
子供のように泣きじゃくって俺の服を強く掴んでいる。この細い腕の何処にこんな力があるのか不思議でたまらない。
鶴「今日ここに来たのだって、竜胆にお前を見てきて欲しいと頼まれたからだ。アイツは、俺やマイキーのようにお前を誰かに重ねて見たりしていない」
「…本…当…？」
鶴「だから…竜胆と仲直りしろ。アイツはまだお前が好きだ」
「…駄目…なんだ…」
駄目…？…何故だ？白橋も竜胆もお互いに会いたいと思っているなら会わせてやるのが普通じゃないのか？俺はコイツらが別れた理由を詳しく知らない、蘭に聞いてもはぐらかされて終わった。
「別に…私たちは喧嘩をしたとか…すれ違ったとか…そういうのじゃないから…」
鶴「…そうか」
なら…、どうしてコイツはこんなに泣いているんだ。
「仕方なかった…、別れるしかなかった。ここを…守るために…」
…！なるほどな、ようやく話がわかった。コイツがさっき襲われた理由と竜胆別れた理由は繋がっている。
白橋はこの店を、そして竜胆はコイツを守れない。
でも梵天は店の一つぐらい管理も監視も出来る。この店を梵天が買えば問題はすべて解決する…。だが…、白橋はそれを前に拒んでいた。マイキーの誘いすら断ったぐらいだからな。
「…わかった…？別れた理由…」
鶴「…あぁ」
「どうしようもないんだ…」
白橋は諦めたような笑顔で涙を流し続けていた。
「…もう…いいから」
鶴「…でも、アイツはあのままじゃ…」
「じゃあ…どうしたらいいの…？私が…強くなればいい…？私が…弱いから…、何も守れない。この店も…自分のことすらも…」
言い返す言葉もない。女が男の力に勝てるはずがないからな。しかも相手は銃を使っていた。蘭の話によるとコイツも持っているみたいだが。多分コイツはあくまで護身用に持っているだけで、必要以上には撃たないだろう。
「ねぇ…、教えて…。どうしたら…、全てを守れるの？私は…、私…は…ッ…」
鶴「…ッ…、頼むから…泣くな…」
「なんで…全部欲しくなっちゃったんだろう…。…なんで…ッ…？」
声はだんだんと細くなっていき、嗚咽も収まっていった。そのまま白橋は俺に全体重をかけてきた。…寝たのか？泣きつかれた子供みたいだな。
「…会い…た…い…」
鶴「一旦休め、A。…おやすみ」
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suffron*(プロフ) - ゆいとこさん» コメントありがとうございます！三ツ谷君が最推しなんで結構序盤絡ませていきたいと思ってるんです！これからも頑張りますね！ (2022年11月18日 15時) (
レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ(プロフ) - 続編移行おめでとうございます！(おめでとう…なのか？)いつも楽しく読ませていただいてます！！三ツ谷くん出てくるんですね！今後の展開がすごく楽しみです♪無理せず更新頑張ってください！！ (2022年11月18日 15時) (レス) @page1 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：suffron* | 作成日時：2022年11月17日 23時
