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ページ32

白橋SIDE

蘭「ホストみたいなスーツ」

 「ホスト…」

 ホストのお客さんって今考えてみれば来たことないかも…、いや来てるのかもしれないけどリーマンとかと比べたら極端に少ないな。

 「お仕事用に動きやすい生地を使った方が良さそうでしょうか」

蘭「うん」

 「かしこまりました。色はどうしましょう」

蘭「…暗めの赤かな」

 なるほど…、それなら“ガーネット”か“インディアン・レッド”とかがいいかな。

 「この二種類ならどちらがお好みですか?」

蘭「ガーネット」

 「かしこまりました」

 ガーネットね…。ホストの着るスーツって特に形に特徴があるわけじゃないし、少し派手な柄の生地を使えばいいかな。無ければ自分で刺繍を入れるか。

 「では一か月後に取りに来ていただければ」

蘭「わかった。多分そろそろ明司と望月がここに来ると思うから」

 「まだ会ったのことない二人ですね。わかりました、お待ちしております」

 望月さんは前、モッチーって呼ばれていたから蘭さんか竜胆さんと同じ歳なんだろうけど…。明司さんは全然わからないな。まぁ望月さんも見た目は想像できていないけど。蘭さんたちみたいに軽いノリの人なんだろうか…。

蘭「あ、後鶴蝶も」

 「是非、何人でも、何回でもお越しください」

蘭「じゃーな」

 「ありがとうございました」

 蘭さんは帰っていき、それとすれ違いで違う客が入ってきた。ガラの悪い人…、少し危機感は持っていた方がいいかも。

 「いらっしゃいませ」

客「姐ちゃん、今の男って梵天の奴?」

 姐ちゃんって…、確か前にも呼ばれた気が…。その人とは違う人だけど。

 「さぁ?私はお客様のプライバシーには出来るだけ干渉しないのでわかりません。気になるなら直接聞いてみてはどうでしょう、まだ近くにいると思いますよ」

客「…姐ちゃんはしっかりしてんな。普通この刺青と傷を見たら大体の女はビビって腰を抜かすのによ」

 …そうだよね、私は慣れちゃったからあまり驚かないけど…。

客「しっかり…というか、肝が据わってんのか」

 「それは…よく言われますけど。…お客様、何をお求めですか。用がないのなら帰っていただくことになりますが…」

客「アイツの情報を知りたいんだよ。あの今の紫髪のオールバック」

 …情報と言っても…私は特に何も持っていないんだけどな。

 「店員はお客様のプライバシーを守らなければなりません。何も教えることはできませんよ」

客「そうか」

ヤクザ→←蘭



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suffron*(プロフ) - ゆいとこさん» コメントありがとうございます!三ツ谷君が最推しなんで結構序盤絡ませていきたいと思ってるんです!これからも頑張りますね! (2022年11月18日 15時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ(プロフ) - 続編移行おめでとうございます!(おめでとう…なのか?)いつも楽しく読ませていただいてます!!三ツ谷くん出てくるんですね!今後の展開がすごく楽しみです♪無理せず更新頑張ってください!! (2022年11月18日 15時) (レス) @page1 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:suffron* | 作成日時:2022年11月17日 23時

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