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絡繰SIDE
ようやく五条が来てくれたから俺は通常任務に戻った。終わった時には既に日が昇っていたから、悠仁のことが気になって少しだけ五条に会いに行くことにした。
「さーて、殺されたか生かされたか。…俺としては生きていてほしいけどなぁ」
お?声が聞こえる。
「
…自分の死に様?流石に五条に向けて言っている訳じゃないでしょ、宿儺にかな?
「いいね、君みたいなのは嫌いじゃない」
やっぱり五条の好きなタイプだった。
「無事生きれたみたいだねー、良かった良かった。…で?宿儺の指全部取り込ませることにしたのか?五条」
「そうそう、20本取り込んでから死刑だって」
「どちらにしても殺されるのかぁ…。可哀そうだね、自分の生き方の主導権を他人が握るなんて。自由に生きられないことが可愛そ」
「それ本当に思ってる?」
「思ってるよ〜、僕は誰かに縛られて生きていくことが嫌いだからね」
自分がどう生きようが勝手じゃないかって思う、そりゃあ誰かを殺したりするのが自分の生き方だって言われたら止めるしかないけど。悠仁の場合はそうじゃないでしょ〜。
「じゃ、改めまして、絡繰だよ〜、一応高専の三年担任してるけど今三年停学中だからほぼ教師として機能してない。呼び方は何でもいいし、気になることがあったら聞いてね〜。呪霊のことでも呪力のことでも、まだ君は何も知らないだろうから」
「え、先生って何歳?」
「28歳、五条と一緒だよ」
そ、もう俺アラサーなんだ。おじさんだよね…。
「先生ってどれぐらい強いの?」
どれぐらい…?
「わかんねぇなぁ〜、五条と対等にやり合えるぐらい?」
「絡繰、本気出したことないしきっと本気出したら僕より強いと思うよ」
「そっかなぁ〜」
俺の術式なら五条の無下限を無視して攻撃出来るから五条と相性はいいんだけど、別に乱用できるような術式じゃないし何より殺傷能力が極端に低い。
「同期の僕でさえ絡繰の術式見たことないんだから」
「滅多に術式は展開しないからね〜、めんどいし」
「呪術師がそれでいいの…?」
「別にいいんだよ、術式なんて使わなくても大体の呪霊祓えるし。特に困っていることないから、無問題〜」
「楽しい地獄を歩む人間が増えた、悠仁は今日中に荷物をまとめておいで」
俺、地獄歩きたくないんだけど…。
「?どっかいくの?」
「東京」
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suffron*(プロフ) - 紫さん» わぁ〜!ありがとうございます! (2022年4月30日 0時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 好きです!更新頑張ってください (2022年4月29日 23時) (レス) @page4 id: 45b1199f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年4月29日 15時