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絡繰SIDE
俺たちはおじいちゃんたちがいる部屋に行った。そこにはなーんとなく機嫌の悪いおじいちゃん、そして水色のいい子がいた。やっぱりもう着いていたんだね、もっと早く来た方が良かったんじゃない?五条。
「夜蛾学長はしばらく来ないよ」
「だって〜」
うわぁ…怒ってる〜。糸がぐっちゃぐちゃになってるもん…、元々ぐちゃぐちゃではあるけど。さらにね、五条に対して怒ってるのかな。だって、俺何もしてないし。
「その節はどーも」
「はて、その節とは」
「とぼけるなよ、じじい。虎杖悠仁のことだ。保守派筆頭のアンタも一枚嚙んでんだろ」
うぉ〜、いきなり切り出した!いい子も盛り上がってるよ〜。
「やれやれ、最近の若者は敬語もロクに使えんのか」
「ハナから敬う気がねーんだよ。最近の老人は主語がデカくて参るよ、ホント」
「ちょっと」
お、いい子が口を挟んだ。キリっとした顔だけど、絶対五条に会えてテンション上がってるよね。
「これは問題行動ですよ。然るべき所に報告させてもらいますからね」
ふふっ、可愛い子だ。
「ね、そこの水色のいい子。俺と少しお話しない?五条の話が終わるまでだけどさ」
「えっ?」
「いいでしょ?」
聞かれたら困る話…とかではないと思うけど、あまり部外者はいない方がいい。それに、俺自身がこの子に興味がある。
「は、はい…!」
俺はいい子の腰あたりを掴んで部屋から引きずり出した。って…表現の仕方が悪かったね。別に乱暴したわけじゃないし許して?
「名前、なんだっけ?」
「三輪霞、二年生です!」
「霞?」
「はいっ!」
「ははっ、俺のこと怖い?緊張してる?別に殴ったり蹴ったり切り刻んだりしないし安心していいよ、肩の力抜きな」
宥めたつもりなのに余計に怖がらせてしまったらしい…、なんで?俺、そんなに怖い顔してる?笑っているはずなんだけどなぁ…。
「…かーすみ、なんでそんなビビってんの?」
「いえっ!だ、だだだ大丈夫です!(イケメン過ぎて辛いっ…)」
あぁ〜、これは…緊張過ぎてんね。もう少し距離離すか、さっき腰の辺り掴んじゃったのがいけなかったかなぁ…。…まぁ、女の子だものね。怖がって当たり前か…ごめんな。霞。
「霞ってさ、何の術式使えるの?」
「私はシン・影流です!」
「へぇ、俺もそれ使えるよ。だから帯刀してるんだ。シン影の簡易領域ってさ、必中効果薄れて便利だよな」
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suffron*(プロフ) - 紫さん» わぁ〜!ありがとうございます! (2022年4月30日 0時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 好きです!更新頑張ってください (2022年4月29日 23時) (レス) @page4 id: 45b1199f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年4月29日 15時