おかえり ページ24
絡繰SIDE
「悠仁！おかえり！！」
「オッス、ただいま！！」
五条が嬉しそうだ。やっぱりお気に入りだったのか、悠仁のこと。だって、他の呪術師が死んでも何の感情も湧いていなさそうだったのに悠仁が死んだ時だけは本当に苦しそうだったもの。糸が…いつもピンと張っているのにその時だけよれよれになって絡まっていたしね。
…わかりやすいな、どいつもこいつも。
「悠仁、宿儺をどこからか出せるかい？代われって言ってんじゃなくて、あのキモい感じで」
「出せ…ねぇ？」
「何で疑問形？まぁいいや、オッケ。じゃ、悠仁も生き返ったことだし俺は仕事にでも行ってこようかな」
「悠仁が死んでいなかったことは内緒にしてね、絡繰」
「…りょーかい。…五条が悠仁を育てるんだろ？俺にもできることあったらいつでも言ってよ」
俺は霊安室のような場所から去って、特級案件を片付けにいった。最近なーんか嫌な予感がするからさ…、ちょっと気を張らないといつか背中刺されそうだ。痴情のもつれではないですよ？
「…特級…に限ったことじゃないけど、呪霊の質も量も上がっている」
段々術式を使わないと特級に勝てなくなってきちゃうんじゃないかなぁ…、まぁ勝てるなら何でもいいけど。どれだけ呪力を使ったとしても、最終的に勝てたら無問題。
“犠牲”なんて言葉、俺の辞書に入ってないんだわ。
「弱い奴らが群がって襲い掛かってきても弱いことは変わらないんだよ」
そういや、前真希が言ってたな。呪霊は弱い奴ほど群れるって。本当にその通りだと思う。
「…はぁ、手ごたえが一切ない」
強い呪霊でも出ないかな…。
「…ん〜、…何なんだろうな。これ。…さっきから誰かに糸が繋がっては切れている。…この気配、前感じたものと一緒」
夏油？…でも、あいつは確かに死んだし。五条が情けをあいつにかけるわけがない、絶対に。家入に解剖させなかったのはびっくりしたけど。…それがせめてもの情けってものか。俺なら迷わず切り刻むというか、跡形も残らず消し去るんだけどね。
五条も…親友には甘いか。
「でも…近くに誰かもいる。…人間じゃない、呪霊だ」
夏油なら呪霊といても不思議じゃないし生前でも普通に近くに呪霊がいたからな。…今、近くにいる奴は術式の関係で一緒にいる奴じゃないだろうけど。
「向こうから来ないのなら帰るか」
今、戦わなくてもいい奴と戦う必要は何処にもない。ただただめんどい。
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suffron*(プロフ) - 紫さん» わぁ〜！ありがとうございます！ (2022年4月30日 0時) (
レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 好きです！更新頑張ってください (2022年4月29日 23時) (レス) @page4 id: 45b1199f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：suffron* | 作成日時：2022年4月29日 15時
