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絡繰SIDE
恵が五条に連絡してくれた。なんかキレているみたいだったけど、いつものことだからそこまで気にしなかった。俺はその間何をしていたかって?指の持っている呪力を辿って持ち主を探していたよ。一応呪力を感じ取った場所まで行ったら男の子が鉄球を投げていたけど。
「おーい、そこの君〜」
恵も追いかけていたんだね、後ろから勢いよく走ってきた。でも、例の男の子はとてつもない速さで走っていっちゃった。…速すぎない?あれ。
「アイツ50m3秒で走るらしいぞ」
「車かよ」
3…秒!?やばいな…3秒って。これで呪霊が見えるのなら呪術師向いてるよ、まぁ呪力も持っていないといけないけど。って、追いかけなければ!
「恵、追いかけるよー」
「はい」
冷静だなぁ…。命の危険が迫ってきても絶対に焦らなそう、それが強みにもなるし弱みにもなるっていつか気づけばいいけど。たまには感情的になるのも楽でいいよ、恵。ゆーて、俺は感情的になるの嫌いだけど。ははっ、どの口が言ってんだろうな。
「病院…ですか」
「みたいだね〜、家族でも入院しているのかな。…でも、もう夜だ。面会時間は過ぎているはずだよ?」
あ、出て来た。…何か…書いてる?
あぁ…誰か死んだんだな。悲しみに暮れている所悪いけど、こっちも仕事だから行かないとね。
「虎杖悠仁だな。呪術高専の伏黒だ。悪いがあまり時間がない」
恵…いきなりなんだ?って顔してるよ、相手。俺、男の子名前知らなかったんだけど。虎杖悠仁って言うんだ…。五条何も教えてくれないからさ、適当なことばかり言うし。そーいうの、昔から全然変わってねぇんだよなぁ…。
「人死にが出ないうちに渡せ」
「恵、もう少し言い方考えたら?」
なーんか…嫌な予感がする。本当に指持ってんのかな?
「いやだから俺は別にいいんだって」
悠仁が恵に指の入っている箱を投げて渡した。…!ない。
「恵…!それ」
「っ!中身は!?」
「だァから、先輩が持ってるって!!」
なんで俺たちはあんな指ごときに振り回されているんだ、忙しいのは好きだし暇なのは嫌いだからいいけど周りへの危害が広がるような事件は嫌なんだよ。俺はただ呪霊を祓って祓って祓いまくっていたいだけ。だから俺は教師なんて柄じゃないんだけどな。ただ愛想振りまいていたら教師になっちゃった、みたいな。
アハハ…、って笑えないんだわ。
早く指回収して普通に仕事行きたい。
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suffron*(プロフ) - 紫さん» わぁ〜!ありがとうございます! (2022年4月30日 0時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 好きです!更新頑張ってください (2022年4月29日 23時) (レス) @page4 id: 45b1199f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年4月29日 15時