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「あーあ、レイったら完全に寝落ちちゃった」
水名子の目の前に居る友人の京香は火照った顔で眠ってる。
「冷泉ってお酒弱いの？」
「ううん、今迄そう思った事無かったよ〜」
指で京香の頬を突く。
「んぅ・・・」
嫌そうに身動ぎをする姿はお酒による火照りも相まって、中々艶っぽい。
「でも、冷泉起きなさそうだよ、どうする？」
「頑張って運ぼ！」
幸い、居酒屋から寮は徒歩でそこまで遠くない。
だけど、細身とはいえ女性にしては長身の京香を背負って帰るのは骨が折れるだろう。
「よっこらせ！」
水名子が肩に手を回すようにして立ち上がったが、比較的小柄なミーナでは些か無理がある。
「橘、大丈夫？変わろっか？」
「ううん、大丈夫！」
これから二次会に行くメンバーとは別れて、大分減った人数で寮に向かう。
ーーーーーーその時、見覚えのある集団が近づいてきた。
「あれ？橘ちゃんじゃん！」
「萩原君！」
出会ったのは、京香が言う所の警察学校組の五人だった。
「萩原君達も飲み会？」
「うん。・・・冷泉ちゃん、完全に寝落ちてるね」
萩原が京香に目をやって言った。
「運ぼうか？」
水名子の横に降谷が現れた。
「えっ、ホント？！お願いしていい？」
「ああ、」
降谷は水名子に支えられていた京香を持ち上げると、自分の背中に背負った。
クッタリと降谷の背中に京香がもたれかかる。
「あ、降谷いいなー」
「何がだ」
そのまま降谷は寮へ向かい出した。
水名子の横に今度は諸伏が並んだ。
「ゼロが女の子背負ってる所何て初めて見たよ。
・・・冷泉ちゃんのこと気に入ったのかな？」
「ふふっ、レイも特定の誰かに拘るのは珍しいよ？」
二人は楽しげに笑い、寮へ向かい出した。
ーーーーーーーー翌朝
あれ、ここって寮の部屋？
さっきまで居酒屋だったのに・・・
「あー、頭痛い」
ていうか、私どうやって帰ってきたのか覚えて無いんだけど、まあいっか。
枕元に置いてあるスマホに手を伸ばして、フォルダを開く。
そこに入っているのはーーーーーー昨日のミーナの惚気の録音。
「よし！ちゃんと録音できてる・・・感謝して下さいよ、市村先輩」
最近愛しの彼女と忙しくて中々会えないと嘆いていた先輩に録音フォルダを送りつけた。
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ひなこ - 39.40話で半生かな覚悟とありますが、生半可な、では無いですか？ (2020年5月8日 9時) (
レス) id: 3ecbb3d6aa (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - めっちゃ面白いです！！！更新待ってます！！ (2020年4月28日 17時) (レス) id: f44faecfaf (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新待ってます頑張ってください！ (2020年4月27日 12時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
天華(プロフ) - 長らく更新停止をしていてすいません。本日更新したので楽しんで頂けると嬉しいです！ (2020年3月22日 18時) (レス) id: fe6169574c (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とっても面白いです！ゆっくりでいいので更新楽しみに待ってます(^-^) (2020年3月21日 4時) (レス) id: 51e87b9769 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天華 | 作成日時：2019年8月19日 22時
