貴方しか愛せないから。【ガラテア】 (ページ14)

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18歳の時_まだ私が立てていた頃。
私はより良い芸術を学ぶために外国へ行った。

でも、そこはたまらなく退屈だったのだ。

言ってしまえば、以前の私と変わりない__もっと、才能が開花できるような場所へ行きたかったのに。

するととある日、不思議な手紙が届いたの。

デロス男爵様から__私の元で芸術を学ばないかと。

私は直ぐに賛成し、彼の家へ向かった。

すると何という事だ。

私は次々と素晴らしい作品を作り上げた。

それには彼も感動していて、私はとても嬉しくなった。

暫くして私は実家に帰ることになり、また作品を作り上げる。

すると家族は素晴らしい、才能のある子だと私を褒め称えてくれた。

とても嬉しかった。

家族も、私自身も。

部屋で彫刻を掘りながら、魂を吹きかけるように話しかける。

貴方は素晴らしい作品になれる。

するとその一部始終を父に見られていたようで。

お前は病気だと蔑まれた挙句、私の作品を窓から放り投げたのだ。

だめだ、だめ。

あの作品は私の傑作なの。

自分の1部同然なのよ。

私は迷わず作品を追いかけ、ベランダから落ちた。

すぐに病院へ行くも、既に遅く_半身不随になってしまった。

父の話を聞いた家族は、私を精神病院へと連れて行った。

そこで私は酷い扱いを受け、また精神的にも参ってしまっていた。

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そこで救いの手が現れたの。

彫「それが貴方よ、A」

私と彼を結びつけてくれたのは紛れもない、運命よ。

『君が今までいた環境は"最悪"だったんだね、でももう大丈夫だよ』

私を安心させるかのように、優しく抱きしめてくれる彼。

やっぱり、私には貴方がいないとダメだわ。

物陰から除く影に、私は気づけなかった。