9話 ページ9
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暗号機を完了させると同時に
ハンターのもとへ通知が行き、居場所がバレてしまう。
先程まで暗号機を進めてくれていた
エマカラ「ハンターが近くにいる！」との
チャットが届いた。
「 何かあれば救助は俺が行く 」
「 …… 」
「 Aはできるだけ暗号解読を頼む。
ただ、瞬間移動にだけは気をつけてくれ 」
屈伸したり、腕を伸ばしたり、
違和感がないか調べてから走り出す。
返事のないAだったが、
今は気にしている暇がなかった。
二階建て構造の工場の窓枠から抜けようとしたその時、
ふいに背中に声が届く。
いつもの気の抜けたようなものではなく、
しっかりしとした声音。
「 ナワーブは、私が死にそうになったら、
助けてくれる？ 」
死にそうになったら…？
どういう意図かわからない。
ゲームの中での話なのか、それとも。
じっとグレーがかった瞳が見つめてくる。
俺は息を整えて、真っ直ぐに答えた。
「 俺が守るから、死なせない 」
「 ……… 」
「 余計なことは心配するな。
絶対助けに来る 」
沈黙の雪が降り積もる。
Aはそれ以上何か言うわけでもなく、
「わかった」と呟くと背を向けて走り出した。
……この答えで、正しかっただろうか。
いや、今は正誤を確認する暇はない。
俺は俺のやるべきことを果たすべく、
雪の道を走り出した。
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そして、何の予告もなく突然通電音が鳴り響いた。
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続く (更新停止中)
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Shiu(プロフ) - フルグラ、リ傭・オフェ傭推しさん» コメントありがとうこざいます！甘くするぞ！という目標で書き始めたのにすでに甘くない…！どんな終わりになるのか自分でも想像つきませんが、楽しんでいただけるようがんばります！ (2020年9月30日 21時) (
レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
フルグラ、リ傭・オフェ傭推し - わーい！ナワーブくんだっ。更新頑張って下さい(´▽｀) (2020年9月30日 19時) (レス) id: d8c098f262 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shiu
| 作成日時：2020年9月27日 3時
