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「匹儔」*shiroiwa*★ ページ16

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今日はとあるテレビ番組の撮影日。


Aは部屋の中で台本を見ながら
鼻歌交じりにワクワクしてる様子。




コイツと二人きりで出演する、
というのは何気に珍しい。




いつも奨くんや蓮くんという飼い主達がセットなのに
このやんちゃ犬を一人で面倒みきれるだろうか。






しかも何を思ってか今日は料理番組。


季節の食材を使って自分たちで料理して、
みんなで食べましょうという内容だ。



自分で言うのもなんだが、
俺とAを抜擢するあたり人選ミスだと思う。




もちろん、やるからには全力で挑むけども。






「俺今日のためにホットケーキめっちゃ練習してきたんすよ」

白岩「混ぜて焼くだけじゃね」

「いやいや充分料理でしょ!
そういう瑠姫くんは何か練習してきたんすか」

白岩「…カップラーメン?」

「お湯注ぐだけじゃないすかそれ」

白岩「お湯作るところから始まるじゃん」

「そんなん俺だって出来ますよ」





じと〜っと細目で睨まれる。


…Aに負けるのは釈然としない。




でもまぁそのホットケーキも
「魔界の食べ物かと思った」という
奨くんの感想を聞いている。







どう言い返そうか悩んでいると
楽屋の扉が開かれた。





男性「白岩さん、三崎さん!
おまたせしてすいません!」

「全然っすよ!準備万端です!」

男性「申し訳ないんですけど、
スタジオの方でトラブルがあって。
もう少しお時間いいですか?」





スタジオでトラブル…。


スタッフさんは何度も頭を下げてから
慌ただしく楽屋を出ていった。




準備万端!と意気込んでたAは
大人しく椅子に座り直す。






「そんなこともあるんだね」

白岩「まぁ料理番組だし
食材とかも色々管理あるからねぇ」

「るっくんしりとりする?」

白岩「なんで」

「瑠姫くんのる!」

白岩「ルール」

「ぐっ…」








____その時だった。



バツン!と何か電気が弾けるような音ともに
楽屋の電気が真っ暗になった。




びっくりして声を上げそうになる前に
反射神経ピカイチのAの悲鳴が響く。








「るるるる瑠姫君どどどこここ?!」

白岩「ここだよ、落ち着けって」

「るっくん!どこ?!手!」

白岩「ここだって!」







机をバンバン叩いて声のする方に呼び掛ければ

それを辿ってAに手を掴まれる。



そのまま ぎゅうっ と握りしめられた。









白岩「停電…?」

「瑠姫くん〜っ!」

白岩「あぁもううるさ!」

*ohira→← *yonashiro



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Shiu(プロフ) - やーさん» こちらこそリクエストありがとうございました!またどこかのタイミングでよなさんとの1:1なお話書きたいと思ってます(*´ェ`*)包容力めっちゃ良いですよね…! (2021年9月7日 12時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
やー - リクに答えて頂きありがとうございました!ほんと母なよなさん好きです(笑)かわいいお話ありがとうございました♪ (2021年9月7日 10時) (レス) id: f6284e2979 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Shiu | 作成日時:2021年9月3日 2時

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