6話 ページ6
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河野「なんで瑠姫置いてきたん?」
自販機の前。
結局じゃんけんで負けてしまったので
じゅんきとるっくんのジュースを買いに来た。
先に買ったオレンジジュースをぷらぷら振って
じゅんきが不思議そうに聞いてくる。
「まりあちゃん、るっくんのこと気になってるんだって」
河野「あ、そういうことか。
でも別に気ぃ使う必要なかったと思うで?」
「女の子の世界は複雑なの」
河野「ほーん…?」
ファンタもコーラも売れきれてたので
ブラックコーヒーとカフェラテを買うことにした。
河野「瑠姫は俺らと居たかったやろうけとなぁ」
「るっくんはコミュ力おばけだから大丈夫じゃない?」
河野「それはそうやけども。
てかまりあって子と瑠姫がいい感じになっても
何も思わへんの?」
「仮にそうなったとしても、
私が何か言う権利はないからなぁ」
でもまりあちゃんとるっくんが
お付き合いしてるところはあまり想像できなくて。
そもそもるっくんに彼女ができたことがないので
イメージがし辛い。
「るっくんってモテモテなのに
彼女作らないよねぇ」
河野「まぁそりゃそうやろなって感じはするけど」
「え、なんで?モテモテ王子なのに」
河野「幼馴染やからわかんねん」
「私も幼馴染だけどなぁ」
じゅんきとお喋りしながら教室に戻ると、
るっくんが私とじゅんきの席の近くで待ってくれていた。
ちなみに私とじゅんきは席が前後で、
るっくんだけ少し離れた席。
るっくんは私たちに気づくと
「おかえり」とムスッとしたままだけど迎えてくれた。
白岩「なんで俺だけハブにしたの」
「邪魔しちゃいけないかなって。
あ、コーヒー飲む?どっちがいい?」
白岩「…ブラック」
河野「さっきの子は?」
白岩「教室戻ったよ。俺あの子の話し方苦手」
「王子スマイル完璧だったよ」
白岩「当たり前じゃん」
るっくんは缶コーヒーを開けて一口飲む。
けど、少し顔をしかめた。
「るっくん、私やっぱ甘いの飲みづらい」
白岩「俺のと交換する?口つけちゃったけど」
「する。ありがとう」
白岩「今更だけどごちそうさま、純喜」
河野「買ったのAやけどな!」
白岩「ほんと?いくらだった?」
河野「おいまてこら。
なんで俺やと ごちそうさま やねん」
「忘れちゃった。今度私にも買って」
白岩「わかった。いいよ」
河野「不公平やで!」
「じゅんき、しぃー」
白岩「しー」
河野「だっる」
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Shiu(プロフ) - りんさん» はじめまして!温かい感想とお言葉ありがとうございます!身に沁みます(T_T)これならも楽しんでいただけるようがんばりますね!!とても励みになります!ありがとうございます!! (2021年9月18日 12時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
りん - はじめまして!過保護なるっくんやばいです( ;∀;)無理はせず、作者様のペースで更新楽しみにしています! (2021年9月18日 0時) (レス) id: 1f8c0c6745 (このIDを非表示/違反報告)
Shiu(プロフ) - 来未さん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえてとても嬉しいです(*´∀`*)更新がんばります! (2021年9月16日 12時) (レス) id: 3e168f23de (このIDを非表示/違反報告)
来未(プロフ) - この作品大好きです! (2021年9月15日 21時) (レス) id: 9e8586e58e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Shiu | 作成日時:2021年8月27日 11時