君の手を繋いでいたい (ページ38)

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05両手に花を　<CHside> ページ38

練習生達も楽屋に挨拶に来てくれてメイクやら着替えやらでバタバタしているテミンとは反対に楽屋のど真ん中のソファで寛ぐ僕と有織の様子を見て固まってしまった

「「「…ｱｯ、今日はよろしくお願いします！」」」

TM「はい、頑張ります～」

CH「みんな、もう会場に行くなら僕らも行こうか ^^」

TM「また後でね～ ^^」

『テミン君、けがきをつけてね！』

前を歩く練習生達が時折、というか結構視線を向けてきて紹介のきっかけを作ろうとすぐそこにある店で足を止めて

CH「好きなの選んで ^^ 有織は何にする？」

「「「あ、ありがとうございますいただきます」」」

僕らが頼んだコーヒーと有織が頼んだ氷少なめのチョコバブルティーを待つ間に有織の自己紹介を
気になりますっていう視線を凄く感じていたし何よりそのままだったら君が居心地悪そうだったから

『えっと、はじめまして有織といいますきょうはいっしょにおべんきょう?をさせていだたきますよろしくおねがいします ^^』

車で練習した事を存分に発揮してくれて練習生達も沼に落ちたなっていう表情を見ているこちら側は面白い

有織が自己紹介した事のあるハロウィンパーティなんかには出席する機会がなくて君の素性を知らず、事務所で僕らと一緒に居る所を見て気になっていたようだった

CH「いつにも増して上手やな ^^ EXOの小さな通訳さんやねんよろしくね ^^」

一緒に住んでいることやそんな事は言わずに関わりも最低限になるように移動時は常に抱っこをして席に座る時は練習生と君の間に僕が座る僕はまだ自分の命が大切だからね

「ｺｿｺｿ一度でいいからヒョンて呼んでもらいたいよねㅠㅠ」
「こんな近くで見たの初めてだよ、EXO先輩とあの子」
「声かけたら怒られるかな、怒られるよね…」
「名前も今日初めて知ったのに声、掛けさせてくれるわけないでしょ」

そんな会話が聞こえてきても知らんぷり
僕らは君のためならどんな悪業も出来ちゃそうだよ君は望んでなさそうだけれども僕らが勝手に君の為だと決めつけて行動してしまう駄目な癖だと分かっていてもまだ直すには早いと思うんだ

『わ～!! テミン君、かっこいいね～～ ^^』

CH「そうやね～ ^^ 今度のEXOのライブは特等席で見せるから楽しみにしといてな」