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『君があの旅人か!話には聞いていたさ。モンドを風魔龍から守り、璃月の危機を救い、そして稲妻の目狩り令を撤廃させた抵抗軍メカジキ二番隊隊長だとな。』
まさかこんなにも華奢な少年だったとは…と笑う彼も十分に。否、俺以上に華奢かもしれない。
『いやはや、こんな所で会うことになるとは…。ああ、俺の方も名乗らなければ。
俺は 海月 (ミツキ) 。 今は珊瑚宮様直属の部下のようなものだ。』
パイモン 「おいらはパイモンだぞ!よろしくな〜海月!」
『ああ、よろしく頼む、パイモン。
君のことも噂でよく聞いたな、旅人の最高の仲間だと。』
パイモン 「お前…!よく分かってるじゃないかぁ〜」
空 「非常食だよ」
パイモン 「ちがーーーう!!おいらは非常食じゃなーい!」
俺たちのそんなやり取りを見て、口元に袖を持っていきくすくすとわらっている。
俺たちを見る目はまるで兄妹のやり取りをまやる親の微笑ましいといった目のような…。海月はどこか、浮世離れした雰囲気がある。
パイモン 「…あ!そうだ。お前、急いでたんじゃなかったのか?
ほら、最初走ってただろ?」
空 「そういえばたしかに。なにか大事な用でもあったの?」
『……あ。…しまったな。すっかり忘れていた…。』
空 「やっぱり。」
『ああ。しかし大した用事では無い。ちょっとした相談事をしに行こうと思っていただけだ。』
彼はそういい、目を伏せ顎に手を持っていく。
『君たちの歩いてきた方面から察するに、珊瑚宮さまの秘密基地に行っていたんだろう?』
パイモン 「え!?どうして分かったんだ?こっちの方面には別にそれだけがあるわけじゃないだろ?」
空 「そうだけど…もし違ったらどうするの。」
『はは、違ったら…その時さ。俺が恥ずかしい思いをするだけだな。それに、なぜ分かったか聞かれても、勘、としか言えないな。』
彼は儚い容姿とは裏腹に、にかっと笑みを浮かべてそう言った。
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星 - 小説めちゃくちゃ面白くて大好きです!続きがとても気になります!更新楽しみにしています! (2022年12月18日 14時) (レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
めりう(プロフ) - もももんさん» ありがとうございます!そう言って貰えるのが1番励みになります…!これからも更新頑張らせて頂きますので是非ご覧になってください! (2022年11月17日 1時) (レス) id: 41779d4132 (このIDを非表示/違反報告)
もももん - 好こティッシュフォールド!更新頑張ってください!!! (2022年11月16日 10時) (レス) @page16 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めりう | 作成日時:2022年11月15日 23時