End of Line 2 【登坂広臣】 (ページ6)

今日:1 hit、昨日:20 hit、合計:78,431 hit

56 ページ6

…

「おいし～」

まだ寝ぼけたままご飯を食べてるおみくん

ちゃっと幼くなってて
ついついかわいいなぁって見ちゃう

『おみくん、今日は千葉のスタジオで撮影だってマネージャーさんが言ってたよ』

「…そう言えば」

そうだったかも…？

うわーおれ電車じゃんやったわ

テンション急降下

ガックリしたままご飯をつついた

『時間的に間に合わないと思うから

_________私が車で送るよ』

なんて言ったら

目をぱちくりさせて、次の瞬間

！？

驚いてます！！って顔に書いてるよ笑
そんな表情を見せた

「マジで？」

『マジです。マネージャーさんに連絡もしてある』

「いや、運転…」

『任せて。安全運転するよ』

グッて親指を立てたけど

いや、そゆことじゃないって制された。

「… 今度は俺が運転してどっか連れてったげる」

『ふふ、ほんと？』

「ほんと。海とか見に行こうよ」

『ぇっ、そんなとこ行けるの？』

「あんま人が来ないとこ知ってる」

パクパクとご飯を口に運びながら

海の話をしてるおみくん
少年みたいに目がキラキラしてる。

『楽しみにしてるね』

「おう、任せろ」

ふふんって自慢げな顔も可愛い

こんなに幸せな時間が続いてしまうと、どうしても勘違いしてしまいそうになる

彼は、私と一緒にいるような人じゃない

勘違いしない。

熱に絆された一夜の思い出

これからは普通のビジネスパートナー

仕事仲間

常連のお客さん

可もなく不可もない

いままでの関係に戻るんだ。

自分に言い聞かせてるのに、

ズキンって胸の奥が痛んだ

…