君と僕との物語（JW赤×緑）

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「我慢することないで。もっと泣いてええよ？俺、聞くし」
「…っ、今やさしくされたら、やばいかも、」


泣きそうな顔して、無理して笑うから。

思わず抱きしめてしまう。
こんな感情、やっぱり初めてで。

抱きしめた胸が激しく鳴る。
体が熱くなる感覚…



あぁ、これが“好き”って感情やねんなって。



「しげ、さん？…めっちゃ心臓が…大丈夫ですか、？」
「うん。俺もびっくりしてる。」

「さっき、ぶつかった時から、俺おかしいねん、」

「一目惚れ。神山くんのこと、好きやねん」

「ごめんな？失恋したって泣いてるのに、こんなこと言うて」

「男同士なのに、そんなん言うてごめん」

「返事はいらん。どうこうしたいなんて思ってへんから。甘えてくれたら俺は嬉しい。友達としてでええから」

「神山くんが元気になるまで、一緒におらせてほしい」

「とりあえず、今日は泊まってって」
「…ありがとぉ。じゃ、聞いてくれますか、？」







幼馴染に、中学生の頃からずっと恋をしてたこと。


長年の片思いが思いが実って、
その人と幸せに暮らしていたこと。


今日突然、別れが訪れたこと。






男同士の恋だったこと。




その日は、空が明らむまで、神ちゃんの話を聞いた。


聞きたくなかった、なんて思わない。

もっと好きになった。

それに、
俺なら、泣かせへんと思った。



それから俺と“とも”との、同居生活が始まった。

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