君と僕との物語（JW赤×緑）

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ある朝、目が覚めると違和感。
無駄に広く感じるベッド。隣にいつも感じるはずのぬくもりがない。
慌てて起き上がると、布団を剥いで辺りを見回した。



「だいちゃ〜ん」

リビングにもいない。

「だいちゃん？だいちゃん！だいちゃんっ、」


お風呂場にもトイレにも。

だいちゃんの姿はどこにもなくて。
だいちゃんの枕も服も靴も、見当たらない。


なのに、机の上には、一枚のお絵かき帳が残されていた。



『ともへ


一生 泣かせへんから。

一生 幸せにするから。


約束やで。

結婚しような！！！

大毅』



きったない字が、がたがたと並ぶそれは、やっぱり5歳児。


“大毅”って言うん？ほんまの名前。
重岡さんと、一緒やね？





手紙の言葉…

重岡さんがくれた、プロポーズ。



だいちゃんは、
俺と出会うために来てくれたんやろ？


心のどこかで、気づいてた。





ふと目に入った、貝殻の写真立て。

だいちゃんが作ってくれたそれには、俺とだいちゃんのツーショット。
楽しそうな2人の笑顔が収まっている。


やっぱり、夢じゃなかった。

だいちゃんとの日々。





写真の中のだいちゃんと目が合う。


だいちゃん、もう会えへんのやろ？
けど、大丈夫。
俺には、重岡さんがいるから。


幸せになろうね？だいちゃん。
約束、やで？










だいちゃんとの日々は、突然終わりを迎えた。

けど、
だいちゃんがくれた幸せは、絶対に離さないから。



ふと目に入った、食器棚の緑のマグカップ。
赤のマグカップに囲まれて、
3つ仲良く、こっちを見てた。

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