Colorful stories 7（W．短編集）

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「それで脱いだって言えるん？」

目で促すと、様子を伺いながらも短パンに手をかけた。これ以上ないくらい赤かった顔は、まだ、赤くなれるらしい。

「全部脱いで。」

絵の具を散りばめたような下着が立ち上がってるのが見えて、

「え…パンツも…？」
「脱がなできひんやろ」

膝を立てて隠すけど、余計に唆るし、その格好。


ここでもう俺がノックアウト。
ベッドの上ではさながら乙女、未だにキスでも真っ赤になっちゃうシャイな神ちゃん。


十分、罰になったし、お陰で俺の息子ももう限界。





「その顔、他の奴らに見せたないねん」
「…ごめ、」
「俺だけのもん、」

「なぁ、もうアカンからな。俺、耐えられへん」

「わかった。もうしげがおらんとこでは飲まへん。約束するから。やから…優しく…してほしい」

俺が笑うとホッとした顔をしたから、キスのあらし。


「っん、はぁ、おれ、は、しげの、もんやから、…」
「俺も、神ちゃんのもんやで、」


いつもの甘い吐息に混ざるお酒の香りに、俺の方が酔ってしまったらしい。神ちゃんの色気に、もうほんまに限界。

とろんとした瞳と目が合うと、ふわりと笑って、まつ毛が伏せられた。









深く口づけようとしたところで聞こえた、小さな寝息…



やから
飲み過ぎはアカン言うてるのに…！
酔っ払った神ちゃんからのお預けは、何回目やろうか…


寝込みを襲う趣味はない。
てか、無理。寝顔が幼くて無垢すぎて、めっちゃ悪いことしてる気がしてくるから…


おっきなため息が、部屋に浮かんで消えた。




明日の朝、
いっぱいイチャイチャしよう。幸い仕事は、俺は午後から、神ちゃんはオフ。
俺の大好きな、ぽやーっとした寝起きの顔で喘ぐ神ちゃんを想像して、思わず腰を丸めた。


白い肌は目に毒。
タオルケットをかけると、一人風呂場に向かった。






「約束」fin.

Vivid（紫×緑）→←約束　※微裏

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