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そんな、優しくてかわいい神山くんを偶然見かけたのは、夜の飲み屋街。
隣には、親しげに神山くんの肩を抱く男。
そして、二人が出てきたのは、男同士が出会う場所、所謂“ゲイバー”
俺が好きって言うてもええん?
ショックよりも、希望の方が大きかった。
わずかに差した希望を確かなものにしたくて、
翌日思い切って神山くんに声をかけた。
「神山くんって、ゲイなん?」
神山くんの怯えた瞳は、今でも忘れられない。
やってもうた。
嫌われた。
「お、俺もやから、」
絶望の淵で、口から出た言い訳は、半分本当で半分嘘。
始め方を間違えた俺の腕の中で、すやすやと眠る神ちゃん。
無垢な寝顔と白くてふわふわの肌に、胸がギュッと掴まれる感覚。
結局、男とか女とか、そんなん関係なくて。
俺は、神ちゃんが好き。
ただ、それだけのこと。
道を間違えて遠回りしまくったけど、辿り着いたのは、幸せ溢れる君との日常。
手放せない、こんな幸せ。
毎日毎日、愛おしい気持ちが溢れてく。
神ちゃんも、そう思っててくれたらええなぁ。
目の前のふわふわの髪に誘われて頭を撫でると、神ちゃんがふわりと笑った気がした。
「keep your doubt」fin.
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作者名:7129 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=7129
作成日時:2022年8月7日 17時