keep your doubt（JW赤×緑） (ページ4)

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「神ちゃん、この後、飯行こ？おしゃれな酒は腹に溜まらへん」
「しゃーなし。お詫びに唐揚げ定食奢ったる。」

やっと、空のグラスが二つ並んで、立ちあがろうとしたその時、

「隣、いいですか？」

椅子を引いて、隣に座る、シュッとした人。
初めて見るな。

うん。見た目はアリかな。

「どうぞ？」
「お隣は？」
「友達やから」

よかった、頬杖ついて笑ってる。
ちょっと笑顔が足りひんかな。
もっと、気取ってない笑顔で笑う人が好き。

「いくつ？」
「25」
「俺は27」

「よかったら、今からご飯行きません？」

ここで出会って、二人きりのご飯のお誘い。
その後は…そういうことになる可能性も、なくはない。

こんなチャンス滅多にないし普通なら行くんやけど…
しげとご飯の約束したしな、

しげの様子を窺おうと、振り返ろうとした時、

急に腕を引かれて、後ろに倒れる。

背中を受け止めたのは、しげの、意外にもガッチリした胸板。

「コイツ、俺のなんで」

腕が回ってきて、抱き寄せられる。
意外にも太い腕に、強く抱き止められて、動けない。

「ちょっ、しげ⁉︎」

なんだ、相手いるんやん。
彼は、不満そうな顔して席を立った。