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ほんまはハマちゃんに聞きたかった。
何で俺ら、別れたんか。
けど、そんなん聞く勇気なくて。
とりあえずハマちゃんは東京に戻って、俺は、日常を取り戻した。
「しげ、今日ご飯行ける？」
「ごめん、明日までの仕事が終わってへんくて」
断られるの、もう何回目やろう。
さすがに誘う勇気も削がれていって、そろそろ挫けそう。
「手伝おか？」
「大丈夫。神ちゃん、おっきい仕事終わったばっかりやん。帰ってゆっくり休み？」
そう言って、パソコンに目を戻したしげ。
勝手にシャットダウンされた気分になって、しげの席をそそくさと離れた。
今まで誘って断られたことなかったし。
なんなら、ほぼしげから誘ってくれてたし。
ハマちゃんのこと、スッキリするまで待っててくれてるん？
それとも、しげの役目は終了、ってことなん？
パソコン作業しながら、ふと目を上げると、仕事に集中してるしげ。
それを見て、
避けられてるんやない、ほんまに仕事なんやって
自分にいい聞かせてる。
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作者名：7129
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=7129
作成日時：2022年8月7日 17時
