keep your doubt（JW赤×緑） (ページ21)

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幸せな時間は、あっという間。

3年間の幸せな時は過ぎて。
関東に就職したハマちゃんとは、なかなか会えなくなった。連絡を取り合う頻度もわかりやすく減っていって。

自然消滅、ってやつ。

一年遅れて就職してわかった。

社会人の、就職一年目の大変さ。
しかも遠距離。
ハマちゃん、大変やったんやと思う。
優しい人やから、きっとその分、俺のこと重荷になったんやないかな。
俺に構ってられへんやってんな、って。

そう思いたかっただけやけど。

ハマちゃんはもともとノーマルやった。
俺と付き合う前は、女の子と付き合ってたし。

「男とか女とか関係ない。俺は、神ちゃんやから、好きになってんから」

俺が不安になるたびにそういって抱きしめてくれたハマちゃんは、もういない。

ハマちゃんが俺から離れてったのは、女の子の方がよくなったんちゃうかな、って。
結局、女の子には勝てへんのや、ってどこかで諦めてる。

夢なんて持てへん。
一生一緒にいてくれる保証もないし。

やからもうええねん。
大好きな人をつくって、いつか女の子のところに行ってしまうくらいなら、付き合ったりせえへん方がええ。

そう言い聞かせて、ハマちゃんのことを忘れようとした。