君と僕の初めての出会い ページ7
乱歩side
Aと出会ったのは2年前の事だった
太宰が探偵社に来て3ヶ月と18日後にAが探偵社にやってきた
〜〜〜〜
2年前
探偵社のドアがノックされた
僕は面倒臭いので椅子に座りながら駄菓子を食べてゲームをしていた
ご丁寧に机に足を乗せて…でも、僕は名探偵だから許されることだ
国「すみません…すぐに向かいます!」
国木田が慌ただしくドアの前に向かう
ほかの社員は生憎出払っていて僕と国木田しか残っていなく…国木田も資料に追われていたが僕には関係ないことだ
国「お待たせしました」
『お忙しいところすみません…依頼をしに来たんですが…』
女性だろう、少し高い声で鈴を鳴らしたような透き通る声だった
僕はふと彼女の方を見た
こじんまりとした小さな顔にぱっちりとしたまるで海のような汚れの知らない水色の目…筋が通った鼻、小さく赤い唇がよく目立った…誰が見ても彼女を整った顔立ちをしてると言うだろう
ほんの少し風が入ってくる社内は彼女の深海のように深い青色の髪を揺らす…その度に1本1本が細かく靡き、サラサラである事を表している
僕よりも小さい背で…華奢で細い腰が目立つ。真っ白いワンピースから見える白い肌細い足首。まるで空から来た天女を連想させた
おそらく実家は天界だろう
彼女は社内が気になるのかキョロキョロと目を動かしていた。不意に彼女とパチッりと目が合う
優しく微笑みを浮かべ僕を見た
その瞬間雷が落ちたようにビリッと電気が走った
鼓動が早くなるような胸が熱くなったような気がした
彼女の全てを知りたい、何が好きで何が嫌いか…いや、そんなもの並にならないぐらいほんとに彼女の頭のてっぺんからつま先まで全てを知りたいと思った
それと同時に国木田と話してる姿が酷く気に入らなかった
僕は慌てて彼女に近寄った
食べかけの駄菓子が床に落ちたのもラムネの瓶が倒れ中身が零れたのもそんなことどうでも良かった
国木田が焦ってるのも…彼女が困惑してるのもなんの問題もない
国木田はどうでもいいがむしろ彼女の困惑してる姿すら愛おしく感じだ
乱「ねぇ!君のこと愛おしく感じるの!これって恋って言うんでしょう?君のこと好きなんだよね僕と付き合ってよ!」
国「ら、乱歩さん?!」
国木田が驚いた声を上げる
乱「僕、君に一目惚れしたの!だから僕と付き合って!」
彼女の目をじっと見つめた
『えっと…ごめんなさい』
僕は初めて恋を知り…人生で初めて振られた
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ランポッポの眼鏡になりたい - いいお話でしたぁあぁ 完結しちゃうなんてぇぇぇええ(;ώ;) でも完結おめでとうございます(;ώ; (2023年1月15日 21時) (レス) @page49 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
ミミッキュ - 大好きですありがとうございます‼ (2023年1月7日 17時) (レス) @page50 id: 763a55f7bf (このIDを非表示/違反報告)
藍素(プロフ) - 完結おめでとうございます!(*^▽^)/★*☆♪ (2022年12月10日 22時) (レス) @page50 id: 81a29d8f69 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 完結おめでとうございます!! (2022年12月9日 18時) (レス) id: b0ccef1124 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - もういつも更新をワクワクしながら待ってます!スゴイ楽しみすぎて!!更新頑張ってくださいね! (2022年11月18日 22時) (レス) @page27 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こみゅな | 作成日時:2022年11月9日 12時