何故か世界一の名探偵に溺愛されてるんですが

いや、別に期待してたわけじゃないし ページ25

乱歩さんは雑誌を読みながら考え込むように唸っていた

そして本の頁を見ながら口を開いた

乱｢A、壁ドンしていい？｣

『今すぐその雑誌閉じてください』

乱｢だって！壁ドンってドキドキするのなんでしょ！？｣

私に雑誌のある頁を見せながらそこの頁をバンバンと叩く

ドキドキあの子のハートもキュンキュン撃ち抜け♡恋の胸きゅんシチュ…って…うさんくさ…

てか、ネーミングセンスどこいった

乱｢だから、してもいい？｣

『ダメです』

乱｢女の子のダメは来いって意味だってマスターラブリーが言ってた｣

『誰ですかそのいかにも怪しい名前』

てか、名前だっさ

『そんなことありませんよ…ダメなものはダメです』

乱｢でも、女の子は照れ隠しするものだから間に受けなくていいって師匠が…｣

『いつの間に師匠呼び！？』

早くない？てか、参考にしちゃだめな人だ絶対

乱｢ね、だからさ…｣

椅子から降りてジリジリと近づいてくる乱歩さん

珍しく今日はみんな外に行くなーって思ったら…乱歩さんの仕組みだったのね…！

『っ…』

乱｢こうやってグイグイ攻めよられて逃げ場が無くなる方がドキドキするらしいよ｣

『らんほ…さっ…ん…』

乱｢強引な僕はどう…？｣

トンっと背中が壁につく

横には乱歩さんの腕

乱｢そしてこのまま…｣

空いてる片方の手で私の顎を持ち上げる

『まっ…乱歩さん…っ』

乱｢……あぁぁぁぁっ！やっぱ無理！｣

『え？乱歩さん？』

両手で顔を塞ぎ首を仰け反らせる乱歩さんは声を上げる

乱｢可愛い！可愛すぎる！僕が触れるのもおこがましい！天使だ！女神だ！何？どういうこと？可愛すぎない？は？え？｣

乱｢息してるだけで可愛い！天使か？！あ、天使か｣

ギャーギャーと騒ぐ乱歩さんに私は始まった…とため息が出る

乱｢あ、今、Aから出た息吸ってる。幸せ｣

『気持ち悪いです』

乱｢あぁぁっ！可愛い！｣

ほんとにそろそろ乱歩さんの情緒大丈夫か不安になってくる

乱｢天女だ…僕に汚すことなんてできない…｣

乱｢神様は時として1人に対して何もかも与えるなんてずるい！もう！てか、お前が神か！そっか！どこまで可愛いんだよ！可愛いすぎる！｣

よく、そうポンポン言葉が出てくるものですよね

乱｢もう、僕と付き合おう。お試しでいいから！１ヶ月だけ！今なら金平糖もついてくる！｣

『なんですかそのテレビショッピングのような取引…嫌ですよ』

やっぱりこうなりますよね

納得できますね→←知ってますよ

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