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Aside
目を覚ますとお姉ちゃんが真っ赤な目をしてた。
まつ毛も濡れてたし、鼻声だったから泣いてたの?って聞いたらパソコンの見すぎだって言われた。
絶対違うのに。
片付けてくるね。言ってお姉ちゃんがどこかに行ってからぼーっと悩んでると、はるちゃんが来た。
冴島「Aちゃん、調子はどう?」
『あ、はるちゃん。んー…なんとなくぼーっとしてるかな。』
冴島「そっかー。あ、そうだ。これ、新しいの入れとくね。」
そう言って新しいエピペンを顔の横に持ってきて見せてくれ、枕元に置いてあったくまのぬいぐるみの中へ入れてくれた。
『ありがと。エピペン、使ってたんだ。』
冴島「ええ。白石先生がね、見つけてくれてすぐに投与してくれたのよ。」
『そっか。後でめぐちゃんにお礼言わないと。』
冴島「ふふ。そうね。」
白石「私がなんだってー?」
『あ、めぐちゃん。』
はるちゃんとお話してるとめぐちゃんも来てくれた。
白石「ん。血圧も安定してるし、皮膚の赤みもひいてるわね。」
なんか、画面の数字を見たり私の顔や体を見てたぶん、大丈夫って意味なことを言ってる。
『めぐちゃん。見つけてくれて、すぐにエピペン使ってくれてありがとう。』
白石「ふふ。どういたしまして。あ、そうだ。緒方さんがね、本当にごめんなさいって。」
そんな事いいのに。
緒方さんはなんにも悪くないのに。
緋山「ふぅ…あれ、みなさんお揃いで。」
あ、お姉ちゃん戻ってきた。
緋山「ねえ、A。」
『ん?なーに?』
お姉ちゃんは近くの椅子に座って、真っ直ぐこっちを向いて話してきた。
ちょっと怖い顔してるから、怒られるのかな…
緋山「なんで、シュークリーム食べちゃったの?私、ずーっとクリームは食べちゃダメって言ってきたでしょ?しかも、シューの部分は小麦だから更にダメなのに。」
『…ごめん…なさい。』
緋山「ごめんなさい。じゃなくて、なんで食べたのか聞いてるの。」
白石「緋山先生。そんなに怒らなくても。」
緋山「白石は黙ってて。」
お姉ちゃん怖い。
怖くて俯くと、涙がおちていく。
緋山「ねぇ、なんで?」
『だって…ヒック…』
緋山「だって、なに?こっち向く。」
怖いけど、向かないともっと怖いから恐る恐るお姉ちゃんの顔を見る。
『おが…たさ…が…ヒック…くれた…んだ…ヒック…もん…』
緋山「へぇ、誰かがくれたらアレルギーの物でも食べちゃうんだ?」
『ちがう…ふえぇ…ケホケホ…』
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まちゃ(プロフ) - この小説ほんとに面白くて大好きです!! (2018年6月16日 6時) (レス) id: 827384ec1a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 名取先生とかも出してほしいです (2018年2月27日 1時) (レス) id: b35bb8b960 (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 智未さん» 喜んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。 (2017年11月2日 19時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
智未(プロフ) - リクエストに応えて頂きありがとうございます!とても、面白かったです!次のお話も楽しみです!これからも頑張って下さい!応援してます! (2017年11月2日 18時) (レス) id: c6b9284cf3 (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - レインさん» ありがとうございます。 (2017年11月2日 17時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みろ | 作成日時:2017年9月7日 0時