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緋山先生side
『はぁ…はぁ…』
無我夢中で心臓マッサージをする。
『はぁ…目を覚ましなさいよ…はぁ…死ぬなんて…はぁ…許さないから…はぁ…』
お願い。
自分はどうなってもいい。
Aが生きてさえいてくれれば。
白石「緋山先生っ｣
モニターを確認することを忘れ心マしてたら白石に体を抑えられ、止められた。
『はぁ…離して…っ』
体を捻り、抵抗する。
なんで止めるの？
止めたら…
ﾎﾟﾝｯﾎﾟﾝｯ
橘「心拍再開したぞー。」
赤いランプが緑に変わり、一定にリズムを奏で始めた。
『よかった…』
白石「緋山先生！」
『あ、ごめん…安心しちゃって…あはは…っ』
その音を聞いた瞬間、ほっとして脚の力が抜けて白石に体重を預ける感じで床にしゃがみこんだ。
橘「お前は少し休んでろ。藍沢ー。頭部ＣＴ頼むー。」
藍沢「わかりました。」
白石「行こ。」
白石に支えられ、なんとか立ち上がり薬剤が保管されている部屋のベッドに座る。
白石「水、持ってくるね。」
『…っ』
白石「緋山先生？」
水を持ってこようと動き出す白石のスクラブの裾を無意識に掴んでいた。
『あ…ごめん…』
それに気づいて謝り、ぱっと離す。
白石「…心配よね。」
そう言って隣に座り、肩を抱いてくれた。
いつもなら振り払うだろう。
でも、今は甘えさせて。
そっと白石の肩に頭を預ける。
『白石…』
白石「何？」
『Aに何かあったら…私…っ』
情けない。
白石の前で弱音を吐き、更には涙を流すなんて。
白石「…大丈夫。Aは強いから。緋山先生の妹だよ？緋山先生が治療したんだよ？」
『うん…っ』
少しの沈黙の後、突然両肩を掴まれて上半身だけ向かい合うような状態に。
そして、真っ直ぐ目を合わせ力強く言ってくれた。
ﾋﾟﾘﾘﾘ…
白石「はい、白石です…はい。わかった。ありがとう。」
白石のスマホが鳴り、何かを聞くと電話を切った。
白石「A、脳には異常なかったそうよ。今、ICUに運んだって。」
『よかった…Aのとこ行ってくる。』
白石「わかった。」
ICUに行き、Aを見つけるとそのベッドの隣に椅子を出して座る。
『よくがんばったね…』
いろんな管に繋がっている痛々しい姿は久しぶりに見る。
藍沢「これ、患者のCT画像だ。」
AのCT画像が映し出されているタブレットを差し出され、受け取る。
藍沢「とても綺麗だ。4階から転落したとは思えない。」
『そうね。』
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まちゃ(プロフ) - この小説ほんとに面白くて大好きです！！ (2018年6月16日 6時) (
レス) id: 827384ec1a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 名取先生とかも出してほしいです (2018年2月27日 1時) (レス) id: b35bb8b960 (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 智未さん» 喜んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。 (2017年11月2日 19時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
智未(プロフ) - リクエストに応えて頂きありがとうございます！とても、面白かったです！次のお話も楽しみです！これからも頑張って下さい！応援してます！ (2017年11月2日 18時) (レス) id: c6b9284cf3 (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - レインさん» ありがとうございます。 (2017年11月2日 17時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みろ | 作成日時：2017年9月7日 0時
