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13. ページ14

緋山先生side

ソファーにAを寝かせ、その近くにしゃがんで頭をひと撫でし、立ち上がる。

『冴島、ちょっと見ててくれる?取ってきたいモノあるからAの病室いってくる。』

冴島「わかりました。」

『よろしく。』

近くで作業を初めていた冴島に声をかけ、医局をあとにし小児科へ。

『あ、笹の葉。七夕かぁ…どれどれ…』

小児科に飾ってある笹の葉。
子供たちのお願いごとが書かれたいくつかの短冊の中からAのを見つける。

『…あった…っ』

【お姉ちゃんとめぐちゃんとはるちゃんと、きゅう命のみんなが、元気でまい日おしごとできますように。ひ山A】

『…っ…七夕のときくらい自分のこと書きなさいよ…』

小さい頃からわがままだったけど、どこかいつも自分より他人を優先したり気を使ったりしてる。

だから、本当はもっと甘やかせてやりたい。そばにいてやりたい。

でも、そういう訳にはいかない。

だから、少しでも時間があけば会いに行くし、忙しければ時間をどうにか作って会いに行く。

『はぁ…』

目尻に溜まった涙を指で拭い、病室を目指す。

後で白石と冴島に見せてあげよう。



『えーっと…こんなもんで足りるかな…』

病室に着くと、ベッドの脇の棚からいつも寝るときに履かせてるおむつを数枚取り出す。

『いつまでこれのお世話になるんだか。』

ま、かわいいからいいんだけどさ。

裸のまま持っていくのはあれだから置いてある手提げに入れて持ってこ。

『これ、まだ使ってたんだ。』

この手提げはAが保育園に入るときに作った。

らしくないけど、何日も徹夜して作った。医学書を広げながら。

『ふふ…懐かしい…』

手提げを片手に医局に戻る。


『おまたせー。』

冴島「あ、お帰りなさい。」

ソファーを見るとぐっすりと寝てるAの姿が。

『ぐっすりだね。』

冴島「はい。気持ちよさそうに眠ってました。」

『ありがとね。ちょっと失礼。』

冴島にお礼を言うとAを仰向けにさせ、ズボンと下着を脱がせる。

慣れた手つきでおむつを履かせ、ズボンを戻す。

冴島「ふふ。体はどんどん成長してるのに、変わらないですね。」

『ね、いつまでしてるんだか。あ、替えはわたしの机に置いとくから。何かあったらお願いね。』


冴島「わかりました。」

ピリリリ

『…はい。わかった、すぐ行く。』

フェローから患者が急変したと連絡が入り、冴島と向かった。

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まちゃ(プロフ) - この小説ほんとに面白くて大好きです!! (2018年6月16日 6時) (レス) id: 827384ec1a (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 名取先生とかも出してほしいです (2018年2月27日 1時) (レス) id: b35bb8b960 (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - 智未さん» 喜んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。 (2017年11月2日 19時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)
智未(プロフ) - リクエストに応えて頂きありがとうございます!とても、面白かったです!次のお話も楽しみです!これからも頑張って下さい!応援してます! (2017年11月2日 18時) (レス) id: c6b9284cf3 (このIDを非表示/違反報告)
みろ(プロフ) - レインさん» ありがとうございます。 (2017年11月2日 17時) (レス) id: 8819c6dc4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みろ | 作成日時:2017年9月7日 0時

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