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私よりかなり早く帰ったハズのカルマがホームに立っていた。
「何〜、俺が居ちゃ不満な訳？」
「そーいう訳じゃないけどさ、だいぶ早く帰ってたじゃん」
一体何をしていたのか。
「Aちゃんのこと待ってたんだ」
「……えっ？」
「な〜んて、ビックリした？」
カルマはニヤニヤと笑いながらこちらを覗いてくる。
思わず視線を逸らし、ホームの端っこを見つめる。
「ねえ、もしかして意識した？」
これ以上ないくらいに生き生きと質問を重ねてくる。
カルマといると、いつも翻弄されるばかりだ。
「いっ、意識なんてしてないし！
この時間まで居た理由、ちゃんと教えてよ！」
「……ちょっとお金稼いでだだけだよ」
それ絶対不良狩りだよね。
前に巻き込まれたことがあってからあまり喧嘩についての話はしないのに。
珍しく話すということは、何かあるのだろうか。
「明日どうしても必要なものがあってさ〜
ちょ〜っとお金足りなさそうでね」
必要なもの、暗殺に使うものなのかな……
あ、もしかしてタコのこと？
「ま、Aちゃんは巻き込まないようにするからさ
……ごめんね。前だって人質にさせちゃったし、E組行くのも巻き添えになっちゃったし」
ごめん、と小さな声で再び呟く。
そのしおらしさが普段の彼とは全然違っている。
それだけ気にしていたんだろうな、と気づかされる。
「いいって。そんな前のこと、気にしないでよ
＿＿本当に、怖くなんてなかったから」
それに、最初はここに居るのはいけない。
それだけの思いだったのが今は、
「……それに、E組は心地良いから」
これは紛れない本心だ。
余計なことをしないように、と気を張っているところはあるけど。
＿＿それでもE組の心地良さに甘えたくなってしまう。
「心地良い、か」
少し驚いたような嬉しそうな顔をしてから背を向けた。
「……そっか、E組についてはもう言わない」
背を向けたままで話を続ける。
「でもさ……怖くない、なんて嘘でしょ？」
大きな音をたてて電車がホームに入ってくる。
「気使わなくて良いから
……それとも、やっぱり＿＿」
平坦な声でそう言ってからそのまま電車に乗る。
顔は見えないけど、隠し事をしている私に気づいて苛立ちを抱えてることがわかる。
付き合いが長いだけあってお互い隠し事なんて出来ない。
「あのさ」
これ以上考える前に、私の口は勝手に動いていた。
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とある女の子(プロフ) - 続きの展開が気になりまくりです！！またいつかの更新楽しみにしてます♪ (2020年9月24日 23時) (
レス) id: 2532dffcac (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - すっごく面白かったです！夢主とカルマ君の関係、大好きです！これからも応援しています！ (2020年8月5日 11時) (レス) id: e77f932360 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meer | 作成日時：2020年6月15日 22時
