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39.キミが思うより ページ40

Sho side






どうせ叶わない恋なら、邪魔はしちゃいけない。そう思ってたけど、あまりの嫉妬から悩んでるキミを余計困らせてしまった。



「あっあの、えっと、」



紫「あーあ、ごめんな。困らせて笑これは、俺の独り言だけど、俺は、どんな日の好きな人も好きだし、どんな日の好きな人のことも受け入れたいと思うよ。」



「……優しいんですね。平野さん。」




紫「廉も優しいよ。俺には負けるけどな笑」



キミは弱々しく笑った。



紫「じゃあもう寝ようか。ベッドの横に家の鍵と、あと、何があれば安心できるかな?」




俺はどれだけ絶滅危惧種的いい人なんだろうか




「日記とスマホがあれば大丈夫だと思います。ありがとうございます。」


紫「おっけー。じゃあ俺はこっちに布団敷いて寝るから、ゆっくり寝てね。」


「すいません何から何まで。」



紫「…Aちゃんが困ってたら助けるのが俺の役目。おやすみ。」




「おやすみなさい。」






Aちゃんが寝てから明日のスケジュール確認をして、荷物を準備する。




って言っても服は全部寝室にあるから
Aちゃんを起こさないように入る。



ぐっすり眠れてるようでよかった。



1日しか記憶が続かないなんて、
そんなことあるんだ。未だに信じられない。



だって俺から見たらどれも同じAちゃんだし。



明日起きたらびっくりするだろうな…




必要な物だけ荷物に詰めて寝ようと思ったけど、明日のことが心配になってなかなか眠れない。





紫「全部メモして書いといた方がいいか。


こーれーは、おーれーの、あ、分からんなおれじゃ。ひーらーのしーょうの、いーえーのかーぎ。」



汚い字だけど俺なりになんでここにいるかとか書いた紙と

あっ、あとこれは今後のために。な。
今後のためというか自分のためというか。


Aちゃんへのメッセージと。




それをベッドの1番近くにある低いテーブルに置こうとしゃがんだ。




その瞬間。






Aちゃんが寝返りを打ち、

向こうを向いてたはずの顔が目の前に。








なあ。



どうせ、忘れてくれるんでしょ?



だったら、これもさ……









紫「……ちゃんと忘れてな。」





俺はそのまま顔を近づけ

静かに触れるだけのキスをした。







Aちゃん。Aちゃんが思うより俺は、Aちゃんのこと好きやったで。







好きな人が好きな人を思い浮かべる顔ほど
美しく儚いものはなかった。








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リョウ(プロフ) - とってもキュンキュンでした! (2019年2月8日 22時) (レス) id: 7c0cec81f9 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 優奈さん» 感想ありがとうございます。お楽しみいただけたようでよかったです!ありがとうございました。 (2018年9月25日 19時) (レス) id: 5113c5e9be (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - まおさん» 感想ありがとうございます。そうなんですね!少しでも親近感を感じながら楽しんでいただけたのなら幸いです!ありがとうございました。 (2018年9月25日 19時) (レス) id: 5113c5e9be (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - みみんさん» 感想ありがとうございます。涙していただけるような物語を書けたこと、このような感想をいただけたこと、本当に嬉しく思います。ありがとうございました! (2018年9月25日 19時) (レス) id: 5113c5e9be (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - ひかるさん» 感想ありがとうございます。そう言っていただけて本当に嬉しい限りです。頑張ります!ありがとうございます!! (2018年9月25日 19時) (レス) id: 5113c5e9be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:momo | 作成日時:2018年9月6日 13時

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