38.素直に ページ39
．
「上がりましたー」
ソファで寝ちゃってる平野さん。
「平野さんっ平野さんっ」
紫「ん、ぁ、出た？じゃあ俺も入る。
ょっこいしょっ…あ、ドライヤーその棚の上にあるから、テキトーに使って。」
「あ、ありがとうございます。」
紫「どういたしまして。あ、まだ寝るなよ？また朝起きて大変なことになるからね？」
「また？」
紫「前にもあったからこういうこと。日記遡って見てみ？ックション！」
「あーもうごめんなさい風邪引いちゃいましたよね…」
紫「平気平気〜」
と言いながらお風呂に入っていった平野さん。
言われた通り日記を遡ってみると確かにある平野紫耀さんの名前。
けど、名前こそ書いてないけど廉くんのことはたっくさんだ。
好きとは書いていないものの、読めば誰でも分かる惚れてるんだって。
今日より一層そう思ったと思う。
付き合ってと言われて嬉しくないわけがない。
私に背を向けて車に乗り込む廉くんを追いかけて自分の気持ちを伝えたかった。
けど、私には無理。
誰かとずっと一緒にいて幸せにすることなんてできない。その日その日で人が変わる自分が何をしでかすか分からないのに、廉くんの仕事を台無しにしちゃうかもしれない。
なんて思いつめていたら平野さんがお風呂から上がったようで、髪の毛を濡らしたまま寝巻きを着て出てきた。
こんな時にかっこいいと思ってしまうなんて、私は一体なんなんだろう。
紫「お、えらい寝なかったんだ。」
「はい。日記ビチョビチョで乾かしながら笑」
紫「そりゃあの雨の中傘さしてなかったからね笑」
「ふふっ」
紫「何があったか知らないけどさ、俺には無理しないでいいからね。」
「私、廉くんが好きなんです。」
紫「そっか。」
私は今日あった一連の流れを話した。
「本当のこと言っちゃって、嫌われるのが怖くて。」
紫「怖いか…俺はそうは思わないけどね〜」
「なんでですか？」
紫「廉はそういうやつじゃないなーって思ってるからかな。こう見えて俺、廉ともう7,8年一緒にいるからさ笑」
「でも私、普通じゃないんですよ？今日、これだけ好きになった気持ちも、寝て起きれば全てリセットされて、毎日初恋してるみたいな感じなのに。」
紫「ふーん。…俺は羨ましいよ、廉が。」
「え？」
紫「そりゃ俺だって、たった1日だとしてもそんなに好きな子に俺のことで悩んで欲しいもん。」
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リョウ(プロフ) - とってもキュンキュンでした！ (2019年2月8日 22時) (
レス) id: 7c0cec81f9 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 優奈さん» 感想ありがとうございます。お楽しみいただけたようでよかったです！ありがとうございました。 (2018年9月25日 19時) (レス) id: 5113c5e9be (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - まおさん» 感想ありがとうございます。そうなんですね！少しでも親近感を感じながら楽しんでいただけたのなら幸いです！ありがとうございました。 (2018年9月25日 19時) (レス) id: 5113c5e9be (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - みみんさん» 感想ありがとうございます。涙していただけるような物語を書けたこと、このような感想をいただけたこと、本当に嬉しく思います。ありがとうございました！ (2018年9月25日 19時) (レス) id: 5113c5e9be (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - ひかるさん» 感想ありがとうございます。そう言っていただけて本当に嬉しい限りです。頑張ります！ありがとうございます！！ (2018年9月25日 19時) (レス) id: 5113c5e9be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：momo | 作成日時：2018年9月6日 13時
