case.38 ページ39
此処は鈴木財閥が所有する美術館。
その中の一室に硝子ケースに入れられ厳重に保管された宝石がある。
江戸川コナンと毛利蘭、眠りの小五郎で有名な毛利小五郎は、蘭の親友、鈴木園子と共にその一室にいた。
「おお!皆さん、お揃いで!」
「次郎吉おじ様!今回キッド様が盗みに来る宝石ってこれ?」
心なしか幾分か弾んだ声で園子が伯父である鈴木次郎吉に訊ねた。
「うむ、三日前の事だ。あの宝石の硝子ケースにこれが貼られていてな。」
そう言って次郎吉が差し出したカードにはこう書かれていた。
"月満ちる三日後の夜 月光に輝く美しき女神を いただきに参上 怪盗キッド"
「おのれ、キッドめ…!相変わらず巫山戯た文を送りよる…!」
「はぁ…それにしては随分と警備が手薄では?」
周りを見渡した小五郎がふと呟く。
硝子ケースの前には警備員は立っておらず、唯一の出入り口の前に警備員が二人。
怪盗キッドを警戒しているにしてはかなり閑散とした警備だった。
次「ふっふっふ…心配には及びませんぞ。万が一あの硝子ケースに触れた場合、警報が館内全体に鳴り響き…硝子ケースが高温になる。キッドが慌てたところに更に檻が下ろされるという仕組みじゃ。出入口はあの一ヶ所のみ。窓があるのは天井の一ヶ所。当然そこにも警備を配置している。逃げるなんぞ不可能じゃ。」
何処からでもかかってこい、と高笑いをする次郎吉に、コナンはやや呆れた表情を浮かべていた。
(はは…相変わらず羽振りがいいことで…)
「小童には今回も期待しておるぞい!今日は協力な助っ人も呼んでいるしのぉ!」
「えっ、私達以外にも誰か来ているんですか?」
「おじ様が直々に依頼したのよ。何でも元ICPOだったとか。」
「えっ、それって…」
『次郎吉さん、諸々の準備はOKです。』
「おお、ご苦労じゃった!丁度良い、皆様、このお嬢さんは元ICPOで情報諜報部員を勤めていた優秀な娘さんでな!名前は_」
『千澄Aと申します。コナンくん以外は初めまして、ですね。』
Aは人のいい笑みを浮かべてお辞儀をした。
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trr - 続編待ってます!!!! (2018年12月10日 5時) (レス) id: 4ac3c5bb30 (このIDを非表示/違反報告)
咲空(プロフ) - 坂竹会長さん» ご指摘ありがとうございました!(´・ω・)っ【ティッシュ】 (2018年10月19日 13時) (レス) id: 1695bf9265 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 更新頑張ってください。夢主ちゃんの設定がドストライクです。貴方が更新するたびに、僕の鼻からイチゴオレです←汚なッッッッ。 失礼しました。_ーд#_ (2018年10月14日 10時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - ページ26、名前変換なっていませんよ。(名前)と向き合うってなってます。間違っていたらすみません 失礼しました (2018年10月13日 21時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです! (2018年9月27日 15時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲空 | 作成日時:2018年5月17日 1時