▹▸ ページ10
イザナ｢いい加減うぜぇよ、オマエ｣
A｢え……？｣
イザナ｢鶴蝶のやつがうるせぇから置いてやってんだ
テメェのくだらねぇ理由の為にな。
大した力もねぇ幹部の女を死守するために
付き合わされる連中の身にもなれ
迷惑だって言ってんだよ｣
くだらないってなに……
イザナ｢ガキの頃の俺はもういねぇ
オマエが探してる黒川イザナはもういねぇ｣
何を……言ってるの
イザナ｢分かったらさっさとこのチーム抜けろ、邪魔なんだよ｣
変わらず冷たく吐き捨てる言葉に
足の痛みも私の我慢も限界だった
" A……大丈夫か？ "
" 大丈夫だよ鶴ちゃん、ありがとう "
平気なフリして強がって
あなたの傍にいられるならって
あの頃に戻れるならって……
でも、分からなかったの
A｢ねぇ、教えてよ｣
イザナ｢あ？｣
A｢なんで私を捨てたの……｣
あの時、
いつもの場所にイザナはいなくて
鶴ちゃんと一緒に姿を消した
1人置いていかれた
私の気持ちなんて分からないでしょ
イザナ｢この際だから教えてやるよ、俺は＿｣
彼が私に告げた言葉は
あまりにも残酷で私には受け止められなかった
" 俺はガキの頃からずっと
オマエの事が大嫌いだった "
嘘…だったの……？
ほら、イザナ言ったよね。俺がずっと守ってやるからって
ずっと一緒にいてくれるって
あの言葉も全部……偽りだと言うのなら
なんであの日私を救ったの？私に光を見せたの？
A｢初めから孤独なら耐えられた……｣
父さんも母さんもいなくなって
ひとりぼっちになった私は
幼い子供が選ぶには早すぎる不幸の道を辿った
" オマエ、名前は？ "
だけどあの日、
イザナが私を見つけてくれたから
私を抱きしめてくれたから
不思議と抱えていた不安なんて何も無くなったの
唇を噛んで堪えても溢れてくる
拭っても拭っても止まらない
きっと、悲しいからじゃない
これ以上はもう耐えられないと苦しさから出たもの
会わない方が良かった
こんな思いするくらいならいっそ忘れた方が楽だった
なんであなたの方が悲しそうな顔をするの
そんな表情、させるくらいなら
会いたくなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 172人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪(プロフ) - 和凛さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2022年10月3日 22時) (
レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 朝はパンよりご飯派さん» ありがとうございます！ (2022年10月3日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
和凛 - 初めまして！続き頑張ってください。 (2022年8月30日 23時) (レス) @page9 id: aabcab5ba8 (このIDを非表示/違反報告)
朝はパンよりご飯派 - がんばれ！٩( 'ω' )و (2022年8月25日 23時) (レス) @page9 id: 913863b25c (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 華さん» 華さん！こちらこそコメントありがとうございます(๑♡ᴗ♡๑) (2022年6月22日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪 | 作成日時：2022年5月22日 17時
