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【A】
私の話は終わった。
今度は総ちゃんたちの番だ。
2人が真剣に聞いてくれたのなら、私もそれに応えよう。
沖田「……すまねぇ」
総ちゃんの第一声に少し驚いた。
まさか総ちゃんから謝罪されるなんて夢にも思わなかったから。
沖田「Aの好意に俺は気付けなかった。幼なじみとしてずっと一緒に育って、お前のことは兄妹みてぇな感覚だった」
うん、と私は頷いた。
総ちゃんは本当に私のこと大切にしてくれた。
でもそれは決して異性としてではなく幼なじみとして。
恋愛とはまたべつの愛情で私に接してくれた。
それにまんまと私が惚れちゃったわけ。
沖田「あのチンピラシータはこいつの兄貴だ」
神威くんのことチンピラシータっていうのなかなか面白いな…
────なんて思ってる場合じゃねぇ!!
え?今なんつった?
A「……ワンモア」
神楽「神威は私の馬鹿兄貴アル」
私は神楽ちゃんを見つめた。
……なぜ気付かなかったんだろう。
よく見たらめっちゃそっくりじゃん。
しかも神楽ちゃんも大食いだしそのまんまやん…
自分の洞察力の無さにショックを受けた。
A「私てっきり神楽ちゃんは神威くんの元カノなのk」
神楽「ふざけんなヨ」
A「ごめんって…」
神楽ちゃんの地雷踏み抜きそうになった。
軽く足は乗せたと思うけど。
まあでも、神楽ちゃんとの関係がわかってよかった。
神楽「あいつの行いは今まで見てきたアル。だからあいつが今度はAに手を出そうとしたのが許せなくて、Aとあいつを引き離そうとしたアル」
沖田「俺もだ。こいつから話を聞いて、すぐにお前を助けなきゃならねぇと思った。けど、それが全部空回りしちまった」
神楽ちゃんは友達である私を助けるため。
総ちゃんは幼なじみである私を助けるため。
ほんと、この2人ってそっくりだ。
そして、想像以上に私は2人から大切に思われていたんだ。
神楽「Aの気持ちなにも知らなくて勝手なことしたネ。悪かったアル」
沖田「お前を一番傷つけていたのはてめぇらだったんだな」
こんな素敵な2人を祝福できなかった自分が憎かった。
そして強く実感した。
総ちゃんを好きになれて良かったって。
神楽ちゃんと友達になれて良かったって。
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瑠々亜(プロフ) - literarymastertさん» コメントありがとうございます。更新頻度が遅れてしまって申し訳ないです(><)素敵なカップルを書けるよう頑張ります! (2018年10月1日 23時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
literarymastert(プロフ) - こういうカップル好きです!笑ニヤニヤしながら見てます!!更新頑張ってください!笑 (2018年10月1日 23時) (レス) id: 2fed73faab (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 蛍さん» コメントありがとうございます。ここ数日忙しくて更新めっちゃ遅れてますが、皆さんの温かいコメントを頼りに更新頑張ります! (2018年9月29日 14時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
蛍 - 神威くんと夢主ちゃんが可愛いすぎて辛いです!!更新大変だと思いますが頑張ってください!これからも応援してます^^ (2018年9月26日 20時) (レス) id: e7281059f9 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - ティアーさん» コメントありがとうございます。もう高評価して頂けただけでも大満足です(T_T)ご期待に添えるような作品になるよう更新頑張ります! (2018年9月25日 13時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2018年9月12日 20時