. ページ17
side.淳太
大毅「……っ、じゅんた、！！」
淳太「……っ、どした！？、とも！」
ちょうど看護師さんと談笑しとった頃、
やけに焦ったしげの声に振り向いた。
息を切らすしげの背中には
血まみれのともがおって、
その場にいた全員が息を呑む。
淳太「……ちょ、おいで、
しげも落ち着き、走ったらあかんやろ、」
大毅「……はぁ、ええから、っ、
お願い、じゅんた、っ、助けてっ、」
みんなでともを降ろすと、
薄目を開けたともは咳き込んで
パシャ、と弱々しく血を吐き出す。
大毅「じゅんた！お願い、お願いっ、
神ちゃんを、助けてっ、、げほ、」
淳太「分かっとる、やから落ち着き、
しげも苦しくなんで？ゆっくり息せえ、」
とりあえずともを担架に乗せて、
処置室へと運ぶ。
しげのことは看護師さんに
任せることにした。
・
pururururururu、、
ともは結構大きな発作やって、
この調子やと、苦しかったんに
言えへんかった感じやな、なんて、
考えとったら、鳴り響くコール音。
淳太「……っ、はい、」
『中間先生、来てもらってもいいですか
大毅くんが、、！！』
ともの処置はもう終わって、あとは
最後の片付けとかだけ。
……やっぱしげもあかんかったか、
淳太「……ここ、あとお願いします！」
隣の医者に任せてとりあえず走った。
自分よりともを優先した優しいしげを、
早く助けてやりたかった。
淳太「……しげ、っ、！！」
たくさんの看護師さんに取り囲まれた
しげに駆け寄ると、胸をぐっと抑えて
呼吸を乱しとった。
……しげの、発作のサイン、
看護師「大毅くん、大丈夫だから、」
大毅「……っるっさいねん！、うっ、
俺はええって、触んなっ！、、」
淳太「ちょ、ええですか、？
……しげ、俺やで、心臓痛いやろ、」
俺の声が届いたんか、しげは
急にこちらに視線を向ける。
俺と目が合うと、睨むような目から
しゅんと子犬のような涙目に変わった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 457人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏空(プロフ) - みたらしさん» はじめまして。リクエストありがとうございます！流星くんのリクエスト無かったので嬉しいです！楽しみに書かせていただきますので気長にお待ちいただけると幸いです！ (2019年12月29日 17時) (
レス) id: eb910860dd (このIDを非表示/違反報告)
みたらし - はじめまして！青さんが風邪を引いているのに、メンバーの看病を無理して倒れてしまう話が見たいです。更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2019年12月29日 16時) (レス) id: 78aa7cde15 (このIDを非表示/違反報告)
夏空(プロフ) - マシュマロさん» はじめまして！ご丁寧にリクエストありがとうございます。お返事遅くなってしまい申し訳ないです。ぜひぜひ書かせていただくので気長にお待ちいただけると幸いです！ (2019年12月29日 11時) (レス) id: eb910860dd (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ - はじめまして。リクエスト失礼します。桃さんが偏頭痛でライブ中に倒れてしまう話が見たいです。看病は赤さんが良いです。お願いします。これからも更新頑張ってください！ (2019年12月14日 14時) (レス) id: 051970e71c (このIDを非表示/違反報告)
夏空(プロフ) - みるくさん» はじめまして。リクエストありがとうございます~~（；_；）もちろん書かせていただきます！気長にお待ちいただけると嬉しいです！ (2019年12月8日 4時) (レス) id: eb910860dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏空
| 作成日時：2019年7月29日 15時
