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あれは一体なんだったんだろう…











謙「戻ってこれてよかった…。」











とりあえず肩をなでおろした。







俺はいつも通りシャワーを浴びて
出かける準備をする。





ふと、iPhoneを見るとLINEが入っていた。











【美勇人:昼飯どっか行こー!】




【怜央:行くー!!!】




【慧悟:俺、パス。】




【翔希:今起きた…
渋谷?現地集合あり?】




【美勇人:ありあり!】




【佑馬:じゃあ、俺もそれで。】




【怜央:アレンと安井くんは?】












時刻は午前11時。








どっかで食ってぶらぶらして
そのままリハ直行の流れだなー。












行くって返信しようと思ったけど













【謙太郎:ごめん、パス!!】









そう送って、小瓶をカバンに突っ込み
家を出た。























俺が向かったのは、万事屋 金ちゃん。
















謙「え、まじかよ…。」











店先の貼り紙に定休日の文字。







金さん、いないのかな…。







店の周りを覗くと玄関っぽいところがあった。




ベルを鳴らす。



少しして金さんが出てきた。


















金「あら、アンタは昨日の…。」




謙「あの、聞きたいことがあって…」

















金ばあちゃんは中に入れてくれた。





居間とお店は直結してる。



















金「今、お茶を出すよ。
麦茶でいいかい?」









台所の小さな冷蔵庫を開ける金さん。






俺の前に麦茶が入ったグラスを置いて
よっこいしょ、と言いながら座った。





俺はどう切り出そうと悩んだけど


















謙「あの、これ…」















金平糖の小瓶を出して
ストレートに聞くことにした。





















謙「昨日の夜、仕事から帰って
何気なくこの金平糖を食べたら
タイムスリップしたんだけど…」


















一瞬、驚いた表情をしたあと
すぐに笑って

















金「ほっほっほっ、これはただの金平糖だよ。」
















こっちは真剣に聞いてんのに…!











謙「マジなんだって!
これ食ったら急に体が浮いたような感覚になって…」



金「じゃあ、今食べてみるかい?」

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作者名:玖桜斗 | 作成日時:2018年6月15日 0時

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