2 ページ3
・
俺たちは桜鍋を堪能して店を出た。
「みんなさ、『よろずや』って知ってる？」
美「よろずやって何でも屋でしょ？」
慧「今でもあるの？」
番組の尺的に次行く1軒で終わりだ。
「あるのよ。それがここ！！」
連れてこられたのは
古民家のようなところだった。
のれんには『金ちゃん』と描いてある。
万事屋キンちゃん…
あれ、なんかどっかで似たようなのを知っているような…？
「こんにちはー。」
謙「おじゃましまーす…」
中に入ると木のにおいがして
少し埃っぽいかった。
さすが何でも屋。
かるたとかコマとか凧とかおもちゃもあるし
変な置き物、お皿、まな板、包丁…
美「なんか、刀もある！
これ、本物？」
現代で言うと100円ショップ、ホームセンターみたいな感じか。
金「本物だよ。」
奥から着物姿の白髪をちゃんと結った
腰の曲がったおばあちゃんが出てきた。
笑うと笑いジワができる、優しそうな人だ。
「こちらは店主の"コンさん"ですー。」
え、"キン"じゃなくて"コン"だったんだ…。
金「それは犬神様が使っていた刀でね。
一見、普通の刀に見えるが
妖力で大太刀に変化したとも言われている。
妖刀、とも言うがもう力はなくなってるから大丈夫だよ。
持ってみるかい？」
そう言われて美勇人は
その刀を持ってみる。
美「え、待って。おっも！！？」
謙「嘘だぁ。笑」
俺も持ってみる。
見た目からは想像できないくらいの
ずっしりとした重みだった。
謙「え、やっば！」
金さんは、ほっほっほっと笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：玖桜斗
| 作成日時：2018年6月15日 0時
