まるで空中浮遊 ページ23
飛行船から降りて辺りを見渡すと、すぐそばにポッカリと山と山を２つにわけるような崖があった。風が大きく唸るような音をたてている。まるで崖が怒っているみたい。受験生のいったい下はどうなっているんだ？という声に、試験官はなんでもなさそうに靴を脱ぎながら答える。
メンチ「安心して、下は深ーい河よ。流れが速いから落ちたら数十km先の海までノンストップだけど。それじゃ、お先に」
これっぽっちも安心できないなぁ。試験官は答え終えるとすぐさまジャンプして崖に飛び込んだ。
受験生の何人かは試験官が落ちていった崖を覗いたり、目を丸くしてすっかり驚いている。
ネテロ「マフタツ山に生息するクモワシ。その卵をとりに行ったのじゃよ」
クモワシは陸の獣から卵を守るために谷の間に丈夫な糸を張って、卵をつるす習性があるから、その糸にうまくつかまって、卵をとって岩壁をよじ登って戻ってくる……か。やっとハンター試験っぽくなってきたな。
メンチ「よっ、と。この卵でゆで卵を作るのよ」
キルア「あー、よかった」
ゴン「こういうのを待ってたんだよね」
横にいるキルアとゴンが面白そうに言う。やっぱり、君たちはただの12歳の男の子じゃないし、こういうのじゃ全然怖くないよね。これはただ私の感じたことだから言わないけど、子供故の怖いものなしとはまた違う気がする。
油断してる間に、ゴンとキルアは真っ先に崖に飛び込んでいった。それを合図に次々と受験生が崖に飛び込んでいく。どうやらここで飛び込まない人はギブアップのようだ。まぁ死ぬよりマシか。私も遅れを取らないよう、崖の淵に立って、風がおさまった刹那、飛び込んだ。
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ナツメ(プロフ) - 奈乃さん» ありがとうございます！奈乃さんからのお言葉を励みに頑張ります！ (2017年8月21日 18時) (
レス) id: 11619fb97c (このIDを非表示/違反報告)
奈乃(プロフ) - 更新楽しみにしてます。頑張ってください！ (2017年8月21日 18時) (レス) id: 26a98954d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツメ | 作成日時：2017年8月2日 12時
