裏切りの代償Ⅱ (ページ34)

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彼氏＝子供？ページ34

出た後、暫く道を歩いていたら彼のマネージャーが彼を待っていた

マ「大野さん、またですかー。
取り敢えず2人共、早く車に乗って下さい。」

智「もうー。
そんなに心配しなくても大丈夫だよー。
変装はバッチリなんだから！！」

マ「そりゃー。
マネージャーなんだから心配するのは当たり前です。
それに…バレたらもう2度と、この人とは会えないんですよ。
それでも良いんですか？」

智「それは嫌だ。
俺、Aだけは離したくない。」

マ「なら、大人しく言う事を聞いて下さい。」

智「うぅー分かったよー。
A…今日、俺ん家に泊まってくか？」

「うーん…。
…嫌だ。
でも智と色々話してたら終電過ぎて結局、泊まりになると思うけど…。
その時の私の気分に任せるわ。」

智「そんなキッパリ言うなやー。
でも泊まるなら遠慮なく言えよ。
俺はAならいつでも大歓迎だから！！」

「はいはい。
マネージャーさん、智は置いて行きましょ。」

マ「流石にそれは駄目です！！
話してないで撮られないうちに早く乗って下さい。」

「あっ…すっすいません！！
乗ります！！乗ります！！」

そう言ってマネージャーの車に乗り込み、後部座席の端に座る

彼は私の隣に座ってきた

彼は隙間を作らない様、私にかなり密着してくる

2人だけだから広く使えば良いのに左側はスカスカで右側だけがギュウギュウになっている

私はマネージャーさんが運転する車から彼女にトークを打つ

打っていると彼が私に話しかけて来る

智「ねぇーねぇー。
誰に連絡してんの？
ニノ？桜花ちゃん？
それとも他の人？」

今のこの人は30代の男性じゃない

好奇心旺盛な幼稚園児だ

そんな彼の言葉に返事する事なく打ち続ける

そして打ち終えると私は彼の相手をする

「智ー。
連絡してる時に邪魔するの止めてよー。」

智「だって心配なんだもーん。
変な奴にナンパされてないかとかさー。」

「あのね…私が智の事、好きなのにナンパなんかに乗ると思う？
連絡は桜花にしてたの！！
ニノと2人っきりにさせちゃったから。」

智「まぁ…確かに！！
こんなに素敵な彼氏が居るのにナンパなんか乗る訳ないよな！！
本当、2人には申し訳ない事したね…。
今頃、2人っきりで気まずくなってないかな…。」

「自画自賛しないの！！
確かに2人だけは気まずそう…だけど…。
一緒に共演した仲だから大丈夫なんじゃない？
唯一、心配なのはニノがあの子に手出さないか位。」