3 ページ3
.
ケーキの作り方教えてくださいーい!
私も私も!!
うん、いつからここは料理教室になったのだ?
「すみません、そういうのは企業秘密なので」
にこりと笑う安室は今日もイケメンだ。
人の顔にいちいち文句はつけたくないが付けたい。
ぽわっと花が咲く女子高生。
少し数が減ったのはきっとお金が尽きたからだろう。
ホストクラブかここは。
「Aちゃん大丈夫?顔またすごいことになってるよ…」
「あ、大丈夫ですよ、奴の事はここでいう貯金箱みたいなものですから」
「Aちゃん…」
毒を吐くようにさらっと笑顔で告げると梓さんが苦笑いする。
だってそうでしょうよ。
女の子は安室さんと話したくてこのお店に来る。
そして安室さんはケーキをよく作る。
今ではハムサンド?をメニューにとり入れ女子高生は頼む頼む。
お金発生、ポアロに入る、ばんざーい。
ホストクラブだなこれ。
お皿を洗っていると安室さんが隣に並んできた。
洗い終わったコップやお皿をせっせと棚に閉まっていく。
それ私の仕事ですよ?
「…ありがとうございます」
「いえ、前回の事を心から反省しているのですが…どうしたら伝わるかと考えていて…」
「うん、女子高生への対応と常連様への対応をちゃんとしっかりしてくれればいいですよ」
「何度もすみません…」
「別に」
こいつのどこがいいんだ?
顔か?
やっぱり顔なのか?
わからぬ。
「その…迷惑をかけた罰として今度ご飯でも奢らせてくださ---」
「結構です」
「え」
「結構です」
にこり、と営業スマイルをかましてさっさとAは裏へと消えた。
賄いを作るので、と梓さんに話すAの声に安室は笑顔のままで固まる。
「安室さん、オーダーです」
「…ハッ!はい!いますぐ!」
なにやってんだあいつ。
午後は少し落ち込んだ安室さんが見られたそうでうっとりする女子高生も大人しかった。
「お疲れ様でした」
「あ、Aさん!今度ご飯に---」
「お疲れ様でした」
「お、お疲れ様でした……」
悲しそうな背中を見ても私は何も思わない。
薄情?知らない。
1654人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
+ちっく(プロフ) - ぬこぬこさん» コメントありがとうございます(*´ω`*)いくら有名な探偵でもちょっとのお色気はお約束なので安室さんにも織り込んでみました(・∀・)楽しく見て頂けるようにと投稿しているのでそのように言ってくるととても嬉しい限りです(*´ω`*)コメントありがとうございます!! (2019年3月10日 1時) (レス) id: 0aa7522e6f (このIDを非表示/違反報告)
ぬこぬこ(プロフ) - 安室さんが冷静な目で谷間ガン見してるの想像したら腹痛いwww (2019年3月9日 13時) (レス) id: a359276646 (このIDを非表示/違反報告)
+ちっく(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます!!誤字脱字の指摘本当に感謝致します(´;ω;`)読んでいる方にもちゃんと理解して貰えるように誤字脱字を少なくしていきます!(;ω;´)読んで下さりありがとうございます! (2018年7月15日 10時) (レス) id: 6cb750888f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 39話に誤字がありました。「飲んだいた」ではなく、「飲んでいた」です。 (2018年7月15日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 1話に誤字がありました。「楽しうな」ではなく、「楽しそうな」です。 (2018年7月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:+ちっく | 作成日時:2018年7月9日 17時