甘い蜜 ページ19
ディナーを食べ終わる。
あの後、リッパーさんとお茶会をして、少し休んだ後にフィオナとヘレナから一緒にディナーを食べに行こうと誘われて今に至る。
『先に部屋に戻ってるわ』
二人にそう言い、一足先に部屋に戻る。
ジョゼフさんに上着を返しに行く為だ。
ドアノブに手をかけた時、また手紙が挟まっていることに気付いた。
返信の手紙を書いてから、ジョゼフさんに上着を返しに行こうかな。
ドアノブを回し、部屋の中に入る。木製の椅子に座り、手紙を開く。
中には一枚の便箋が入っていた。
「Aさん。御返事わざわざありがとうございます。
初めてのゲームで三人ダウンさせるなんて凄いですね。良かったら、お祝いに何かプレゼントさせてください。何か欲しい物はございますか？」
私は、この手紙の送り主の顔も知らないのに、この手紙の送り主は私に物をプレゼントしようとしてくれている。何て優しい人なんだろう。
「お手紙ありがとう。私は貴方の顔も知らないのにプレゼントを貰っても良いのでしょうか？でも、貴方がそうおっしゃられるなら、お言葉に甘えて。口紅が欲しいです。」
とりあえず、無難に口紅が欲しいと便箋に書いた。封をして、昨日と同じ場所に便箋を挟む。
外に出たついでにジョゼフさんに上着を返してこよう。
上着を抱えて、ジョゼフさんの部屋に向かうことにした。ジョゼフさんの部屋番号は初日に把握していたので、迷わずに部屋の前までに行くことが出来た。
コンコン。扉をノックする。
扉の奥から「はーい」という彼の声がして、数秒後に扉が開いた。
『上着を返しに』
彼の服装が変わっている。紫色のコートに赤ベスト。そして、狼の耳の様なものがついていた。
「ありがとう。良かったら中で話していかない？」
『ええ』
彼からお誘いを受ける。勿論、オッケーだ。
ここの館に来て初めて他の人の部屋に入った。
彼の部屋の内装も豪華だった。私と違ったのは目立つ物だと、机の上に写真が置いてあった事と本棚があった事などだ。
「さ、座って」
暖炉の近くにあるふかふかのソファーに座った。彼は、私がソファーに座った事を確認すると、高級そうなワインを取り出して、こちらに持ってきた。
「このワイン美味しいんだよね。一緒に飲もう」
彼はまた立ち上がり、ワイングラスを二つ手に取って戻ってきた。
テーブルにワイングラスを置くと、彼はワインの栓を抜き、グラスにワインを注いだ。
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Clay.(プロフ) - さめさん» 実は少し、、、自然と似ちゃうんですよね。やっぱり服とか変えた方が良いんですかね、、、 (2019年12月9日 6時) (
レス) id: eccd71672a (このIDを非表示/違反報告)
さめ(プロフ) - 表紙?のやつってもしかしてキルマー参考にしたりしました?（似てたので違ったらすみません) (2019年12月8日 23時) (レス) id: ebdf180e41 (このIDを非表示/違反報告)
Clay.(プロフ) - 暇林檎さん» 閲覧してくださり、ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年12月7日 19時) (レス) id: eccd71672a (このIDを非表示/違反報告)
暇林檎 - 雰囲気が大人っぽくて凄い面白いです！！頑張ってください！ (2019年12月7日 17時) (レス) id: 21d25cd3cb (このIDを非表示/違反報告)
Clay.(プロフ) - yさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年12月3日 7時) (レス) id: eccd71672a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Clay. | 作成日時：2019年12月1日 16時
