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傷んだ薔薇 ページ17

フィオナはその間に何処かへ飛ばされてしまっていた。
ノートンを風船にくくりつける。
毒のせいで意識が朦朧としているのだろう。全く抵抗を感じない。
そのまま、ロケットチェアに縛り付ける。


「ゲームの時は悪魔みたいだね」

チェアに縛り付けられたノートンが苦笑いしながら言う。

『じゃあ普段は?』

「悪魔の反対」

『あら。ありがとう』

ノートンの額にキスをする。ノートンは顔を赤らめる。可愛い青年だな。
耳鳴りがしない。イライは救助を諦めたのかな。まあ、負傷状態で来るわけが無いか。


「最近、気になる人が出来たんだ」


ノートンが私に話しかける。
安静にしないと毒が全身に回るわよ。でも、ノートンが話したいなら話し相手になるか。

『それで?』

「でも、その女性は他に気になる人がいるらしい。どうすればいいのかな?」

『その女の子にアプローチしたら?もしかしたら、振り向いてくれるかもしれないし』

「ああ。そうしてみるよ」

ノートンは頷いた。
そろそろロケットチェアが発射する頃だろう。
私はイライを探す為にロケットチェアから離れた。


最終的には、イライは地下室から逃げられてしまった。悔しかったが、デビュー戦は勝てたので良しとしよう。


皆がいるホールに戻る。一足先にサバイバーの4
人が戻っていた。


「強かった?」

「どんな感じだった?」

私の話題で話が持ちきりらしい。
サバイバー4人は、めちゃくちゃ強かったと苦笑いしながら返している。

気付かれないように、柱の影からその光景を眺めていると、誰かに手を掴まれた。咄嗟に後ろを振り向く。ジョゼフさんだ。

「お疲れ様。行こうか」

彼は笑顔でそう言った。
彼に手を引かれて、撮影所に向かう。
そういえば、彼のハンター名って“写真家”だっけ。だから写真を撮るのか。


手を引かれたまま、長い廊下を歩く。

「何処で撮ろうかな」

彼は機嫌良さそうに言った。
何処で撮るのか決めてないのか。

『中庭の黄色い薔薇がある所は?』

「いいね!そこにしよう」

方向転換して中庭の方へ私達は向かった。

甘い蜜→←傷んだ薔薇



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Clay.(プロフ) - さめさん» 実は少し、、、自然と似ちゃうんですよね。やっぱり服とか変えた方が良いんですかね、、、 (2019年12月9日 6時) (レス) id: eccd71672a (このIDを非表示/違反報告)
さめ(プロフ) - 表紙?のやつってもしかしてキルマー参考にしたりしました?(似てたので違ったらすみません) (2019年12月8日 23時) (レス) id: ebdf180e41 (このIDを非表示/違反報告)
Clay.(プロフ) - 暇林檎さん» 閲覧してくださり、ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年12月7日 19時) (レス) id: eccd71672a (このIDを非表示/違反報告)
暇林檎 - 雰囲気が大人っぽくて凄い面白いです!!頑張ってください! (2019年12月7日 17時) (レス) id: 21d25cd3cb (このIDを非表示/違反報告)
Clay.(プロフ) - yさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年12月3日 7時) (レス) id: eccd71672a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Clay. | 作成日時:2019年12月1日 16時

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