ロストメモリー ページ37
手に、花束を持った勝己が汗だくで走ってきた
Aの遺体の周りに花を添えていた時だった
「なぁ、姉貴…」
勝己は、人の間をかき割って、Aの棺桶に手をついた
「俺、ぜってー、姉貴に負けねぇヒーローになる」
花束を、Aの手に持たせるようにして、飾る
「姉ちゃん…」
勝己が、Aの頭を撫でていた
「じゃあな…」
花を添える時間も終わり、Aの棺桶は火葬場へと向かっていた。
そんなとき
「爆豪勝己くん、君のお姉ちゃんを迎えに来たよ」
どこからか声がした。
その場にいた全員がざわめく
エンデヴァーや、相澤先生、プレゼントマイク
たくさんのヒーローが戦闘態勢に入る
勝己も戦闘態勢に入っていた
「あのさぁ、俺のおかげで、そいつ傷あんまり無い状態だったんだけど？
もう使わない体なら、再利用してもいいでしょ？」
顔が手で覆われた敵は、Aを狙っていた
「黒霧、Aだけ回収しろ」
「はい」
Aの真上に黒い空間が出来る
「だめだ！Aが＿＿＿＿！」
「は？」
「Aっ！」
黒い空間から手が出てきて、Aを引っ張り出した
「やめてっ！！Aを…」
私の口からは、情けない声が出る
「連れてか…ないで……」
「こいつには、もう記憶も何も無い。
お前らの遺産…大切に使わせてもらう」
Aが消えた
あまりにも一瞬のことだった
、
悲劇の連鎖は止まることを知らない。
死んでも尚、私の娘は苦しみ続ける。
葬儀に訪れた人が、混乱する中で
勝己だけは、
どうしてか、
ヒーローの目をしていた
第1部Fin
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わふな - 本当に本当に泣けました (2018年11月16日 1時) (
レス) id: b79daf3220 (このIDを非表示/違反報告)
わふな - お姉さんが爆豪を犠牲にする場面本当に泣けました (2018年11月16日 0時) (レス) id: b79daf3220 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 死んで終わり。ではなく、死して尚…という展開に、なんじゃこりゃあああと驚愕しました…！！続編も見届けたいと思います！応援してます！ (2018年11月6日 1時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - いや、泣ける (2018年10月28日 15時) (レス) id: 2e886a2453 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - 1…部…？まだ…つづ…く？いよっしゃァァァァァァ！あまって涙が (2018年10月27日 0時) (レス) id: ea9a3f21f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノノキ | 作成日時：2018年10月4日 22時
