私はいなくなるけど ページ14
あの夢のことを、姉貴に聞きたいと思った、聞けなかった
こんなにも笑顔の眩しい姉貴が、泣いて飛び降りるなんて、考えもできない
『…勝己、なにか思い詰めてる？』
「…なんも」
『なんでも、私に聞いてよ？』
聞けるわけがない
モヤモヤした感情を無理やりしまい込み、俺は寝た
、
、
朝起きると、姉貴とババアが向かい合わせに座っていた。姉貴は俺を見つけると
『…えっと…』
「勝己！ご飯食べるわよ」
『勝己、おはよう』
「…？……はよ」
なにか戸惑っていた。そして、ババアがわざとらしく俺の名前を言ったことも気にかかる
ババアの準備した朝食を食べ終え、テレビを見ていると
『…君……名前…何だったっけ？』
「…は？」
俺は、テレビのリモコンを落とした
姉貴は焦りながらも、カバンの中から手帳を出し、中を確認すると
『ごめんごめん！ジョークだよ！勝己！』
いつもと変わらない笑顔を向ける
「もう…A、少し落ち着きなさい！」
『ごめんなさい』
姉貴がふざけていた。珍しいな
、
、
『お母さん…助けてっ……』
「A…落ち着いて…」
『私の中から、消えてく…勝己も、お母さんも、お父さんもっ…友達もっ！！』
泣きながら、私の肩にしがみつくAは、手帳を握りしめていた。
『こんな手帳無くても、大丈夫だって思ってたのに…
この手帳がないと、私っ…みんなのこと忘れちゃう！！！』
「A…ごめんなさい……」
『謝らないでよっ！！！私、やっぱり…』
「それだけは止めなさい！！！」
『苦しいよっ…このまま、忘れて、最後には＿＿』
私は、Aを抱きしめた
「貴方が忘れても、私達は絶対に忘れない。
何回忘れても、家族が一から教えるから」
『ひっ……ぁっ…うんっ……』
ずっと、切れない縁で繋げられている物が、切れようとしている
Aは泣き止んで、部屋に戻る。
数時間経過して、Aが部屋から戻ってくる
『……』
Aは、手帳を確認し
『お母さん！お腹すいた！』
私を呼んだ
さっきのことも、忘れてしまったかのように
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わふな - 本当に本当に泣けました (2018年11月16日 1時) (
レス) id: b79daf3220 (このIDを非表示/違反報告)
わふな - お姉さんが爆豪を犠牲にする場面本当に泣けました (2018年11月16日 0時) (レス) id: b79daf3220 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 死んで終わり。ではなく、死して尚…という展開に、なんじゃこりゃあああと驚愕しました…！！続編も見届けたいと思います！応援してます！ (2018年11月6日 1時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - いや、泣ける (2018年10月28日 15時) (レス) id: 2e886a2453 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - 1…部…？まだ…つづ…く？いよっしゃァァァァァァ！あまって涙が (2018年10月27日 0時) (レス) id: ea9a3f21f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノノキ | 作成日時：2018年10月4日 22時
