検索窓
今日:14 hit、昨日:31 hit、合計:98,955 hit

20 ページ20

.





ピンポーン


そう言った神ちゃん家のベルが鳴る。

嬉しそうに立ち上がって、神ちゃんがドアを開けに行くとやけに外が騒がしい。

私も立ち上がろうとすると、廊下をドスドスと歩いてきた人物に思わず身体が固まる。



大「神ちゃん、Aが世話なったな」

「…だ、いき……?」



はぁ…とため息を着いたのは、大毅だった。

大毅一人だけ…?望くんは?

そう聞くと、アイツはもう家まで送ったと言って私の腕を掴んだ。



大「…帰るで」

「……なんで」

大「神ちゃんに迷惑やろ」

智「俺は別に迷惑ちゃうで?」

大「迷惑ってことにしとこうや!じゃないとコイツずっとおるで?」

智「俺は別にそれでもいいけど(笑)」

大「神ちゃんはAに甘いな!」



頭の上で神ちゃんと大毅が会話しているのを、ふわふわしながら聞いていた。

私はもう酔いが脳まで既に回っているようで、何も考えれなくなっていた。

…だが、



「…離してよ」

大「…」



素直になれない、可愛くない私は、大毅の手を振り払う。

嘘をつかれていたのは何がなんでも許せなかった。

…いや、悲しかったんだ。


それに気がついた瞬間、私はなにかの糸が切れたかのようにボロボロと涙を流した。



智「忙しい子やなぁ(笑)」



よしよし、と頭を撫でてくれる神ちゃん。

そんな私と神ちゃんを大毅は唇をかみ締めてじっと見るだけ。



「大毅のっ…アホぉ……っ!
私はっ…大毅に隠し事もっ……嘘ついたことも…っないのにさ!」

大「……うん」

「大毅は裏で…っ!煙草吸ってたしさ!
私の事…好きって…っ!言ってくるしさっ」

大「…おん」



言葉にならない言葉は、棘となって大毅を突き刺す。

もうこれ以上大毅のことを責めたくないのに、素直じゃない私が大毅にナイフを向ける。






21→←19



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (155 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
447人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

望月.(プロフ) - nさん» n様コメントありがとうございます!!(TT)小瀧担ですか!同担様で嬉しいです!そんな小瀧担の方には今後キュンキュンな展開沢山ご用意しておりますのでご期待ください!!これからも頑張ります♪ (2021年7月13日 11時) (レス) id: 5c0d7b263a (このIDを非表示/違反報告)
n - すごく面白いです!(T . T)小瀧担なので小瀧くんとの絡みが少し増えてほしいなーとも思いつつシゲちゃんとうまくいってほしい!って気持ちです!(TT)更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2021年7月12日 13時) (レス) id: 30e16f9c86 (このIDを非表示/違反報告)
望月.(プロフ) - 久美ちゃんさん» コメントありがとうございます(TT)できるだけ早く更新できるように努めてまいります!これからもよろしくお願いします*^^* (2021年7月12日 11時) (レス) id: 5c0d7b263a (このIDを非表示/違反報告)
久美ちゃん - 続きが気になります。早く読みたいです。 (2021年7月11日 6時) (レス) id: 2015967447 (このIDを非表示/違反報告)
望月.(プロフ) - きいさん» きい様いつもありがとうございます!!(TT)いやほんとにこれは小瀧くん反省案件です…これからもう山あり谷ありな展開めちゃくちゃあるのでご期待ください!(笑) (2021年7月7日 10時) (レス) id: 5c0d7b263a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:望月. | 作成日時:2021年7月1日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。