君の心は難問過ぎる！

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(山本視点)






(そろそろかなぁ………、)

そう思いスマホを手に取った所で、タイミング良く着信音が鳴り響いた。



苦笑しつつ電話を取る。


「はい、もしもし？…清水さん？」

「…あ、山本さん、すみませんこんな時間に。」

「いやいや、全然普通の時間でしょ？気にしないで。ところで何かあったの？」

「……あの…、相談に乗っていただけませんか、今から早急に電話で…。オフレコでお願いしたいんですけど。」

「うん、構わないよ。オフレコはいつもの事じゃん。で、何があったの？」

実は……、と話し始めた清水さんの話をまとめると、どうやら河村さんに告白されたようだった。

(まぁ僕は知ってたんだけど……。)









そう、実は先日に河村さん自身からこの告白のことを、聞いていた。

聞いた時は流石に驚きすぎて二の句も告げなくなったが、今ではこうして平然と話しているのは自分のメンタルの強さを感じる。



「そう、なんだ……、清水さんは、どうしたいの？まだ伊沢さんのこと、好きなんでしょ？」

「………はい、そうなんです。夏休み中に諦めようって何度も、考えたんですけど、………やっぱり駄目で…。」

「……清水さんは河村さんのこと、どう思ってるの？」

「私は……、河村さん美人ですし、お話も面白くて…………、………。」

「………そういうことでしょ？伊沢さんのことを話す清水さんは、もっとすらすら色んなところ、楽しそうに褒めたたえてるよね。」

そ、それは……、と恥ずかしげな声が聞こえる。

「…僕は清水さんがしたいように、成りたいようにすればいいと思うよ。僕でいいならいつでも話聞くし、応援してる。」

「………はい、…聞いてくださってありがとうございました！！」

「ううん、大丈夫だよ。今度また会って話聞かせてね。」

「はい！失礼します！」





そう言って通話は切れた。


「はぁ、河村さんも無茶なことするなぁ…。」

(清水さんが本心から伊沢さんのことが好きなのは、見てて丸わかりなのにね。)









「2人とも、大丈夫かなぁ……。」

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