いちごたちと転校生6【すとぷり】

間一髪 ページ7

「幽！あんた、自分が何してるかわかってんの！？」

と、三葉が私の腕を掴んだ

「は？黙っててよ、そっちの三葉には興味無いんだよね、ていうか、私は、今まであんたのためにこういうことをやってきたの、今更白紙にするとかありえないから」

変わらずに、私を引きずりだす
荒れた教室内で、引きずられているので、さっきから、木が太ももを掠ったりして痛い
なんで、私がこんな目に…！

「やっちゃえ〜、やっちゃえ〜、幽ちゃん！」

と、ぜんぜん喋らなかった、クイーンが
おもむろにカメラを取り出し、この様子を撮影する
ふざけんなよ…！また盗撮かよ！
私はもう、怒りで頭がどうにかなりそうだが
怒ったところで、なんの反抗も出来ないのが事実
どうすればいいの…！！

そんなことを考えてるうちに、窓側付近につき
一気に緊張感が増す、もしかして、本当に落とされる？嘘でしょ？落ちる怖さに体が震え出すと

「怖いんだ…？大丈夫…！落ちるのは一瞬だから！
でも、この階からは無理かな、意識が飛ぶくらいじゃなさそう…」

抵抗したいのに、震えが邪魔して
上手く抵抗できずにいると

「やめて！！」

と、三葉が無防備にも突っ込み、私を引き離そうとする

「そんなにイライラしてんなら、私を落とせばいい！
とにかく、その子は関係ないから！」

『はっ！？何言って…！』

「言ったじゃん！！黙っててって！！」

「きゃっ！！」

その三葉の効果も虚しく、怪力の妹に、突き放された
再度、私の首根っこを掴まれ、窓の近くにまで移動させられる

「自分で飛ぶのと、他人に押されるの、どっちがいい？」

その恐ろしい質問を笑顔でしかも、私の首を掴みながら言うんだから、この子は相当狂ってる、どっちも嫌に決まってるじゃん！
私は、何とか最後の抵抗を震えながらにもする
が、相手には全く効果がないらしい
腹を括るしかないの…？と、絶望をしていたら…


ｶﾞﾗﾗﾗｯ

「警察だ！動くな！」

急にドアが開いたと思うと、数人の警察が現れた、その中には、るぅとくんと莉犬くん、ころんがいる
た、助かった…？と思うのも束の間

何故か、私を掴んでる三葉の妹は、首絞めを強くし始めた…な、何…？殺す気…！？
ま、待って…助け…


「A先輩！！」

と、警察の中から、るぅとくんが素早く出てきたかと思うと、私を掴んでる三葉の妹の手を強引に、離した
離したのと同時に私は、崩れ落ちる

『ゲホッ…ゴホッ…！』

強く締められすぎて、吐血もしてしまった

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