少女漫画みたいに ページ15
『てか、そうだよ、もう時間が無いの、さとみくんは多分明後日、結婚式やる予定なの』
「は!?早くない!?」
『両親が、まだ、なんの判断もついてない時が狙い時だと思って手配したのかも…』
「汚ぇな…」
『どうしよう…』
と、3人で悩んでいると、ジェル先輩が
「俺、前少女漫画で見た展開やってみたい」
『却下』
「考え直せ」
「即答!?内容聞いてよ!内容!」
しぶしぶ頷くと
「望まれてない結婚をされようとしてる訳、で、そこに、主人公の想い人が来て、そいつと俺どっちがいいって、聞いて、主人公が想い人の手を取ってhappyEND!」
『そんな上手くいかないからね』
「少女漫画の読みすぎ、メルヘンはさよならしとけ」
「二人ともなーくんには劣るけど、冷たくない?いい案だと思うのに」
いい案ではあるかもしれないけど、実現がなぁ…
「じゃあ、あれ、結婚式前日か、前に、さとみくんを攫うとか」
『攫った後、どうするの?相手、金持ちだよ?捕まったりしない?』
「誘拐事件で逮捕?嫌だよ、僕」
「じゃあ、どうしろと!お前らも考えろや!」
「いや、Aが『いや、ころんが』」
結局いい案も浮かばないし、さとみくん待たせてることに気づいたし、一時解散
私は急いで、さとみくんの元に向かうと、さとみくんは私の方を見て
「遅かったね、俺の話でもしてた?」
『っ…!?』
「ころんが確認してきたからさ、てっきりなーくんだけだと思ったのに…」
と、さとみくんは苦笑する
「まぁ、帰ろうよ、俺だってまだ気持ち落ち着かないしさ」
と、私の手を取って、学校の外へと歩き出した
帰り道、何を発していいか分からず、二人無言で歩いている
『さ、さ、さとみくんはさ…ど、どうして欲しいの…?』
「動揺し過ぎじゃない?w別に…どうも…」
んー、上手く言えない、しゃんとせい!わたし!
とは、言ったものの、やっぱ人には踏み込んで欲しい領域と踏み込んじゃ行けない領域あるよね…
なんて悩んでたら、お別れの時間になってしまった
「じゃあね」
『あっえっ…』
あっさりと別れを伝えられ、戸惑いながらも、さとみくんの手を取ろうとするも、その手は宙を舞う
『さ、さとみく…』
「助けて」
『えっ…?』
さとみくんは立ち止まり、私に告げた
その声は酷く震えていて、私も微かに聞き取れたくらいだ
「1度しか言わないから」
そう言って、前を歩いていくさとみくん
でもしっかりと聞き取れた、助けての声
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あんな/ヨゾラ。(プロフ) - ベジタリアンマジ草。初めて見たとき吹きましたw センスの塊w (2020年6月16日 12時) (レス) id: 0fbbe5f873 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - 音兎さん» コメントありがとうございます!続編、祝って頂きありがとうございます!そうですね(暗黒微笑) (2019年12月27日 1時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
音兎 - 続編おめえぇぇぇ((殴 三葉マジでしばき倒したいわぁ(黒笑) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 7e3a6520ef (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - わたぐもちゃん@推しが尊い連盟さん» コメントありがとうございます!全然、大歓迎です!とっても嬉しいです!今頃、どうしてますかねぇ( ¯▽¯ ) (2019年12月15日 21時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - りぃ@天使様さん» コメントありがとうございます!ぜんぜんいいですよ!捌いちゃってください! (2019年12月15日 21時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつっと | 作成日時:2019年8月22日 2時