いちごたちと転校生【stpr】

扉を開けたらジェルくん ページ20

私は、今日もいつも通りに起きて
いつも通りに準備して
いつも通りにご飯食べて
いつも通りに出たはずだった

『いってきまーす』

ガチャ

｢やぁ、おはよ(バタン

え、誰？
なんで私の家の前に知らない人いんの？
なんか、いちご夢色学園の制服きてたし
え、怖い…ストーカー…？
どうしよう、警察呼んだ方がいい…？

ガチャ

｢ちょっと閉めんといてー？｣

『ｷﾞｬｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ(野太い声)』

｢キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(女声)｣



その後､何とか誤解は解けて
このストーカーはジェル先輩と言うらしい
どうやら、さとみくんに住所を聞いた模様､ほんと口軽いの良くないよ？さとみくん
ていうか、また友達なんかい
とりあえず、なんか成り行きで一緒に登校してるけど、普通ありえないからね？あのままじゃ、遅刻しそうだから、歩いたら勝手に着いてきただけだから
ていうか、ほんと、さっきのは訴えても勝ってたと思う

｢てことで、よろしくね、高橋さん！｣

『誰だそれ』

｢あれ、高橋さんじゃなかった？じゃあ、小林さん？｣

『違います』

｢あれー、小橋さんだっけー？｣

『なんか合体してるけど、どれも違います､私雨宮です』

｢へー｣

と、ジェル先輩は心底興味無さそうな顔をした

『人の苗字間違えといて、その反応はないと思うんですけど』

｢まぁまぁ、落ち着いてよ雨宮(あめみや)さん｣

『あの、私雨宮(あまみや)なんですけど…』

｢へー､そうなんだー｣

と、ジェル先輩は心底どうでもいいような顔をした
何こいつ、失礼過ぎない？
そろそろ、キレていい？
先輩として、あるまじき対応だと思う
この学園、ろくな奴いねぇな

｢まぁ、雨宮(あまみや)さん？雨宮(あめみや)さん？だか何だか知らんけど、仲良くしよ！｣

『仲良くする気なら、苗字覚えてください､雨宮(あまみや)です』

というか、個人的に、すっごく出会い最悪なんで、あんま仲良くしたくないんですけどね…

なんやかんや、学校に着き、教室に向かおうとした時

『なんで着いてきてるんですか』

｢いや？男としてお見送りせんと｣

『本音は？』

｢他に可愛い子おらんかなーって｣

『…』

うん、こういう先輩もいるよね…
うん…

ジェル先輩が女の子を物色してる間に教室についた

｢あ、じゃあ、ここでやな雨宮(あめみや)さんバイバーイ！｣

『雨宮(あまみや)ですーー！』

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